フェラーリがモンツァでフィルミングデー走行。新規則への調整と“マカレナ”ウイングのテストを実施か
2008年以来となるF1世界選手権制覇を目標に、あらゆる手段を尽くしているフェラーリは、次戦マイアミGPに備えて、4月22日にモンツァで今季最後のフィルミングデー走行を行った。
ハードブレーキングポイントがわずか4カ所とそれ以外のブレーキングゾーンが数カ所、そして極めて長いストレートが4本存在するモンツァは、エネルギー回生の面で年間最大の試練となるサーキットのひとつだ。

20日にFIA、F1、全チーム、全パワーユニットマニュファクチャラーが、マイアミGPから導入する規則変更について合意した。フェラーリは、その変更点についてのテストをモンツァで実施したものとみられる。
予選における1周あたりの最大許容リチャージ量が8MJから7MJに引き下げられること、スーパークリップ時のピーク出力が予選、決勝ともに従来の250kWから350kWに引き上げられることなどに対応するため、全パワーユニットマニュファクチャラーは、エネルギーマネジメントシステムに重要な変更を加える必要に迫られている。
フェラーリは、22日にモンツァでフィルミングデー走行を実施し、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがサーキットを訪れていたことは公表しているものの、作業の詳細については明かしていない。

フィルミングデーで各チームに許されている走行距離は200km、モンツァでは約34周強に過ぎない。また、レース用コンパウンドよりもはるかに硬く剛性の高いピレリのデモ用タイヤを使用しなければならない。今回のフィルミングデーでフェラーリは、改訂されたテクニカルレギュレーションによって課される新たな制限に適合するためチームが施したソフトウェア変更が、SF-26のパフォーマンスにどのような影響を及ぼすかを確認したものとみられる。
また、新たな空力パッケージについてのテストも実施したようだ。イランでの戦争によって生じた予期せぬ中断期間を最大限に活用しようと、すべてのチームが空力開発を全開で進めており、フェラーリも新パーツ投入の準備に取り組んでいる。そのひとつが、ストレートスピードを向上させる回転式の“マカレナ”リヤウイングで、フェラーリはこれをマイアミとその次のカナダで使用することを検討している。カナダのコースはカレンダーでも有数の長いストレートを持つため、直線での速度を上げることは、SF-26の競争力にとって決定的な要素となり得る。モンツァではこのマカレナ・ウイングのテストも行ったものと考えられている。
フェラーリはまた、マイアミには、改良型フロントウイングと新型フロアを投入する計画だ。このフロアは、SF-26の車体下部の気流を改善するだけでなく、車重の低減も狙ったものだ。また、チーム関係者によれば、エキゾースト出口直後に位置するフラップの改良版も用意されているという。これは、リヤウイングの空力効率とディフューザーからの気流の両方を向上させることが目的とされている。