ノリスとピアストリがともに出走できず。パワーユニットに別の問題が発生、マクラーレンは「強いフラストレーション」示す
2026年F1中国GP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスは、トラブルのためにスタートできずに終わった。
決勝前、マクラーレンのガレージでノリスのマシンに慌ただしく作業が行われる様子が見られ、ピットレーンが閉鎖される前にマシンがピットから移動されず、ノリスは少なくともピットレーンスタートになることが確実となった。
さらに、フォーメイションラップがスタートする直前に、グリッドに運ばれていたピアストリのマシンを、チームはピットレーンへと戻し始めた。チームは、「オスカーのマシンにも問題があることを確認しており、そのためグリッド上でマシンを始動することができなかった。現在はさらなる調査のため、マシンをガレージに戻している」とコメントした。
後にマクラーレンは、2台に別々の問題が発生し、出走できなくなったと発表。それぞれ、パワーユニットの電気系のトラブルであることが明かされた。
チームはこの日のトラブルについて、次のように説明した。
「マクラーレン・マスターカードF1チームにとって、日曜日は非常にフラストレーションの残る一日となった。両車のパワーユニットにおいてそれぞれ別個の電気系トラブルが発生し、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの両名が2026年中国グランプリのスタートを切ることができなかったのだ」
「通常のレース準備作業の最中、ランドのマシンのパワーユニットの電気系統に問題が確認された。問題の解決に向け、我々はHPP(メルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズ)の同僚と協力しながら徹底した調査と懸命な作業を行ったが、レース開始までに不具合を解消する方法はなく、その結果、ランドは8年間のF1キャリアで初めてグランプリのスタートを逃すこととなった」
「別の状況として、オスカーがグリッドに整列した後、彼のマシンでもパワーユニットの電気系統に別の問題が発見された。チーム全体とHPPが解決策を見つけるために大きな努力を重ねたものの、最終的にはレース開始前にマシンをガレージへ戻す以外の選択肢が残されていなかった」
「この結果、HPP製パワーユニットを搭載するマクラーレン・マスターカードの2台に、おそらく異なる致命的な電気系トラブルが同時に発生するという、極めて不運な状況となった。これにより2台のパパイヤカラーのマシンはレース開始前に撤退を余儀なくされた。これは20年以上ぶりの出来事である。上海インターナショナル・サーキットでの走行初日から好調な流れを築いてきただけに、週末の締めくくりとしては非常に悔しく不運な結果となった」
「チームは今後、HPPと共同で調査を行い、今回の事象から何を学べるのかを明らかにし、同様の問題が再び起こらないよう対策を講じる。また、2026年シーズン第3戦が開催される鈴鹿に向けて準備を進め、マクラーレン・マスターカードはより強くなって巻き返しを図る」

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・マスターカード F1チーム)
決勝=出走せず(0周/56周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム
「チームにとって厳しい一日だった。僕はグリッドには並ぶことができたものの、残念ながらパワーユニット側の電気系統にトラブルが発生した。これはランドの問題とは別のものであり、現在も調査を続けている。もちろんこのような事態は望むものではないが、レースでは時にこうしたことも起こるものだ」
「でも、さらにフラストレーションを感じるのは、またしてもレース距離を走れなかったことだ。この世代のマシンから最大限のパフォーマンスを引き出す方法を学ぶうえで、走行時間が極めて重要であることを理解している」
「週末を通して尽力してくれたチームに感謝したいし、初のF1優勝を挙げたキミ・アントネッリにはおめでとうと言いたい。これは大きな偉業であり、決して忘れることのない瞬間だ。これから僕たちは気持ちを切り替え、日本に向けて集中していく」
■ランド・ノリス(マクラーレン・マスターカード F1チーム)
決勝=出走せず(0周/56周)
6番グリッド/タイヤ:ハード

「自分だけでなくチーム全体が、ここまで長い距離を移動し、多大な努力を重ねてきたにもかかわらず、レースをスタートできなかったのは本当に残念だ。パワーユニット側の電気系トラブルによってマシンを始動させることができなかった。メカニックたちは修復しようと全力で取り組んでくれたが、残念ながら解決することはできなかった」
「さらにフラストレーションが増すのは、オスカーと僕のマシンで発生した問題がまったく別のものだったように見えることだ。本当に不運だった」
「僕たちはこの結果を受け止め、問題の原因を学び、二度と同じことが起こらないようにするしかない。チームの全員がフラストレーションを感じている。エンジニア、メカニック、そしてHPPの仲間たちも同じだ。誰もがレースをしてポイントを獲得したいと思っているのだから」
「今日ここで応援してくれたファンの前で走れなかったのは残念だ。彼らは大きなサポートを送ってくれた。チームはすでに原因究明と修復に向けて懸命に作業している。これから集中して取り組み、数週間後の鈴鹿に向けて万全の準備を整える」
「最後に、今日、勝利を挙げたキミに祝福を送りたい。初優勝は誰にとっても忘れられないものだ。彼がその瞬間を存分に味わえることを願っている」