F1バーレーンGP&サウジアラビアGPの開催中止が正式決定。4月中の代替開催無し
日本時間3月15日、F1世界選手権を主催するFIA国際自動車連盟、F1を運営するフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)、そしてバーレーンGPとサウジアラビアGPの主催者は、2026年第4戦バーレーンGP、第5戦サウジアラビアGPについて、中東地域の情勢を鑑み、開催を断念したと共同声明を通じて発表した。
第4戦バーレーンGPは4月10〜12日にバーレーン・インターナショナル・サーキットにて、第5戦サウジアラビアGPは4月17〜19日にジェッダ・コーニッシュ・サーキットにて開催される予定だった。しかし、2月のイスラエルおよびアメリカによるイラン攻撃を発端として中東情勢が急速に悪化。バーレーン、サウジアラビアをはじめたとした近隣諸国のみならず、イランによるホルムズ海峡封鎖により世界各国がその影響を受けている状況だ。
この中東情勢を鑑み、F1を主催するFIA、F1を運営するFOM、バーレーンGP主催者のバーレーン・インターナショナル・サーキット、サウジアラビアGP主催者のサウジアラビア自動車・モーターサイクル連盟(SAMF)は慎重な検討を重ね、中東2連戦の開催中止が決定された。また、代替案も複数検討されたが、最終的に中東2連戦に代わるレースについて、4月中の開催は行わないことが決定した。
なお、バーレーンGPではFIA F2とFIA F3、サウジアラビアGPではFIA F2とF1アカデミーがサポートレースとしてスケジュールされたがこちらも開催中止に。さらに、FIA F2、FIA F3が3月25〜27日にバーレーンで実施予定だったインシーズンテストについても中止がアナウンスされた。

FIA会長モハメド・ベン・スレイエムは「FIAは常に、コミュニティと関係者の安全と健康を最優先に考えている。慎重な検討の結果、この責任をしっかりと念頭に置き、今回の決定を下した。我々は引き続き、この地域の平穏と安全、そして迅速な安定回復を願っており、昨今の出来事によって影響を受けたすべての方々に思いを馳せている」と、コメント。
「バーレーンとサウジアラビアは、我々のレースシーズンのエコシステムにとって非常に重要な場所であり、状況が許せばできるだけ早く両国に戻ることを楽しみにしている。今回の決定に至るまでの協力的かつ建設的なアプローチに対し、プロモーター、パートナー、そしてシリーズに関わるすべての関係者に心から感謝している」

そしてFOM/F1の社長兼CEOであるステファノ・ドメニカリは「これは難しい決断だったが、中東の現状を考えると、残念ながら現時点では正しい決断だ」と、コメント。
「いつものエネルギーと情熱で我々を迎え入れてくれることを楽しみにしていた素晴らしいプロモーター各位のサポートと全面的な理解に対し、この機会に感謝を述べる。状況が許せば、すぐに皆と再会できることを心待ちにしている」
そしてバーレーンGPを主催するバーレーン・インターナショナル・サーキットのシェイク・サルマン・ビン・イサ・アル・ハリファ最高経営責任者は「我々はF1の決定を全面的に支持し、サポートと長年のパートナーシップに対して、F1とFIAに感謝している。再びF1開催が叶った日には、世界中のファンをバーレーンに迎えることを楽しみにしている。バーレーン・インターナショナル・サーキットの全員を代表して、サポートのメッセージを送ってくれたF1コミュニティのすべての人々に心から感謝申し上げる」と、コメント。
サウジアラビアGP主催者のSAMF会長で、サウジモータースポーツ会社(SMC)会長を務めるハリド・ビン・スルタン・アル・アブドラ・アル・ファイサル王子は「SAMFは、F1が2026年のレースカレンダーに関して下した決定を尊重する。王国中のファンは今年も4月にジェッダで開催されるF1サウジアラビアGPを楽しみにしていたが、我々はこの決定の背景にある事情を理解しており、今後もF1と緊密な連携を保っていく」とのコメントを発表している。
今回の決定により、3月27〜29日に開催される第3戦日本GPを終えると、次戦は5月1〜3日にアメリカで開催される第6戦マイアミGPとなる。2026年の4月は、F1が走らない4月となってしまった。