アロンソ「マクラーレン・ホンダ時代より、成熟した視点で向き合っている」アストンマーティンの苦境に冷静な姿勢
アストンマーティンとホンダが問題に直面しているなか、フェルナンド・アロンソは、自分は以前よりも成熟した向き合い方をしていると語った。10年前のマクラーレン・ホンダ時代に同様の苦境に立たされた際に彼は怒りや苛立ちを露わにしたが、今はその時と比べてどう反応しているかと問われた際の発言だ。
「今は物事を別の視点、そしてより成熟した視点から見ることができると思う。ただ、10年前の状況がそこまで劇的だったとも思っていない」とアロンソは、F1中国GPの木曜日に行われたFIA記者会見において述べた。

彼はまた、当時の自分の発言は、メディアによって大げさに取り上げられたと主張している。
「F1はメディア中心のスポーツだ。チームメイトとの戦いだけでいくつかタイトルを獲得すると神のように扱われ、苦しい時期に直面すると、あらゆることが誇張されてしまう」
またアロンソは、当時自分を批判していた人々も今では見方を変えたはずだという。
「10年が経ち、あの時の状況について、人々が僕に対して抱いていた印象は変わりつつあるかもしれない。今では、10年前の僕が正しかったと思っている人もいるだろう」
「人々は僕のことだけを覚えているようだが、実際にはジェンソン(・バトン)もストフェル(・バンドーン)もマクラーレンも、同じことを言っていた。あのプロジェクト、すなわちパワーユニットは、僕たちが始めた時点では十分に成熟していなかったということだ。今では誰もがそれを理解しているように思える」

当時の自分の反応について説明し、アロンソは「無線ではいくつか苛立ちの発言があった。でも、2度の世界チャンピオンであり競争心の強いドライバーとして、あの状況に満足していなかったのは当然だ。なぜマシンの中で仕事ぶりに拍手を送りながら喜ばなければならないのか」と語った。
「今では、当時の状況や現在の状況を見て、人々は僕たちに対して少し寛容になり、問題をより理解してくれていると思う」
現在のアストンマーティン・ホンダにおける自身の役割について、アロンソはこう語った。

「今、チームの中で自分にできることは、より懸命に働き、できる限りホンダを助けることだ。アストンマーティンが持つリソースの一部をパワーユニットや振動の問題、エネルギーデプロイメントの問題などに割り当てていく」
「今のF1は(10年前とは)全く別の世界だ。あらゆるデータがあり、GPSもあり、他チームから得られる分析もある。そうしたリソースの一部を使ってホンダを助けることができる。彼らが一つの問題に集中している間に、僕たちはパワーユニットの別の領域を支援することもできる。僕たちは一つのチームなのだ」
「出だしは波乱含みになっているが、これが長く続かないことを願っている。ただし、すぐに解決する問題でもない。様子を見ていこう」
進歩にどれぐらい時間がかかるかと尋ねられると、アロンソは「予想するのは難しいし、正直なところ分からない」と答えた。
「まだ問題が多すぎるし、日々、どこからともなく新しい問題が出てくる。つまり僕たちはまだ問題を完全に把握できていない状態であり、それが予測を難しくしている理由だ」

それでも前向きなメッセージで締めようと努めながら、アロンソはこう保証した。
「僕たちは全力で取り組んでいる。チームには優秀で才能あるプロフェッショナルが揃っている。だから、あと数戦のうちには、少なくとも周回を重ね、セッションを完走できるという意味で、普通の週末を迎えられることを願っている」
「ただし、競争力を持つまでにはもう少し時間がかかると思う。正直に言えば、信頼性を解決したとしても、パワー面で後れを取ることになるからだ。つまり二段階の課題がある。そしてまず最初の段階が、できるだけ早く訪れることを願っている」