世界最大のEVメーカーBYDがF1またはWEC参戦を検討との報道。中国での関心の高まりを受け
ブルームバーグの報道によると、BYDは自社ブランドの世界的な露出を高めるため、WEC世界耐久選手権またはF1への参戦を検討している。
世界最大の電気自動車(EV)メーカーであり、2025年の世界販売台数ではアメリカのフォードを追い抜くと目される中国の自動車大手メーカーは、ハンガリー、ブラジル、タイに工場を開設した後、カナダへの参入も検討しており、年末までに海外で130万台から160万台の販売を目指しているとみられる。
アメリカの経済・金融メディア『ブルームバーグ』によると、モータースポーツがハイブリッド技術へと移行するなか、BYDは複数の選択肢を検討しており、WEC世界耐久選手権とF1の両方を視野に入れているという。
BYDの高級ブランド『Yangwang(ヤンワン)』は現在のところモータースポーツには参加していないが、最近ヨーロッパで数々の記録を樹立した。フル電動モデルの『U9 Xtreme』は、ドイツのパペンブルクにあるATPテストトラックで、マルク・バッセングがドライブするなか、EVの世界最高速度308mph(496km/h)を記録した。
また、このクルマは昨年末、ノルドシュライフェことニュルブルクリンク北コースで6分59秒157を記録し、エレクトリック・スーパースポーツカーの新ラップレコードも達成している。

注目すべきは、BYDが昨年、WECの複数のイベントでファンビレッジにロードカーラインアップを展示したことだ。
BYDのWECへの関心は、奇瑞汽車(チェリー・オートモービル)が『EXEED(エクシード)』ブランドを通じてACOフランス西部自動車クラブ・ルールのレースに参戦し、今後5年以内にル・マン24時間レースに初参戦する意向を示したというニュースに続くものだ。
さらに、すでにTCRレースに積極的に参加している吉利汽車(ジーリー・オートモーティブ)傘下の『Lynk&Co(リンク&コー)』も、耐久レースへの参戦に関する声明を発表している。
なおFIA国際自動車連盟とACOは、中国自動車メーカーの意向を公式に認めていない。そのため、これらの意向はいずれも評価段階、あるいは初期計画段階にあるとみられている。
これらの動きの背景には、2030年にWEC、そしておそらくIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で導入が予定されている、トップクラスの統一技術規則案がある。

