【決勝日コメント】
「ストレスが大きいバトルだった」とラッセル。エネルギー管理の問題で出遅れも、メルセデスが1-2、フェラーリに15秒差
2026年F1オーストラリアGP決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルはキャリア6度目の優勝を達成、アンドレア・キミ・アントネッリは2位に続き、メルセデスが予選に続き決勝でも1-2を飾った。
ポールポジションのラッセルは、スタート直後にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行を許し、ふたりは数周にわたり、順位を入れ替えながら激しい首位争いを繰り広げた。アントネッリはスタート直後に7番手まで順位を落としたが、徐々にポジションを回復していった。

ラッセルとアントネッリがスタートでポジションを落としたことについて、メルセデスのトラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、「フォーメイションラップ中の限られたエネルギーの管理が十分ではなく、両ドライバーともグリッドでバッテリー残量が低い状態になってしまった」と説明している。
ラッセルが2番手、アントネッリが4番手を走行していた11周目、バーチャルセーフティカーが導入された。このタイミングでふたりはタイヤ交換を行い、一方で首位を行くルクレールと3番手ルイス・ハミルトンのフェラーリ勢はステイアウトを選択。ラッセルとアントネッリは一時的に3番手と4番手に落ちたが、フェラーリのふたりが通常コンディションでピットストップを行った後に、トップ2に復帰した。
早い段階でピットストップを行ったメルセデス勢には2ストップの選択肢も残されたが、タイヤのデグラデーションが小さく、ペースが良かったことから、1ストップで走り切ることができ、フェラーリ勢を寄せ付けることなく1-2フィニッシュを達成した。フィニッシュ時、ラッセルとアントネッリの差は2.974秒、3位ルクレールとの差は15.519秒にも及んだ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス F1チーム)
決勝=1位(58周/58周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「簡単な午後ではなかったが、だからこそこの勝利は本当に格別だ。チーム全員におめでとうと言いたい。彼らは素晴らしい仕事をしてくれたし、この勝利は彼らのものだ」
「スタートは難しく混乱した展開で、その後はシャルルとのオーバーテイクの応酬となった。最初に彼を抜いた時、もっと賢くエネルギーを使って守ることができたかもしれない。そうしていれば、彼に抜き返されることはなかっただろう。マシンの中ではかなりストレスの多い戦いだったが、ファンにとっては良いショーになったと思う」
「バーチャルセーフティカーが出たタイミングでかなり早めにピットストップを行ったので、タイヤを最後までうまくマネージする必要があると分かっていた。1ストップと2ストップのどちらが速いのか、勝利のためにどちらが正しい判断なのか、はっきりしていなかった。でもストラテジーチームは素晴らしい決断をしてくれて、こうして勝利と1-2を達成できたことをとてもうれしく思う」
「シーズンを完璧な形でスタートすることができた。この瞬間を楽しみたいが、まだ選手権は始まったばかりであり、ライバルたちがすぐに差を詰めようとしてくるだろう。今回は決して楽なレースではなかった。来週の中国でどのようなパフォーマンスを見せられるか見てみよう」

■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス F1チーム)
決勝=2位(58周/58周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「なんという午後だ! そして、なんという週末だったのだろう! メルボルンでは僕の方は決して楽な戦いではなかった。それでも素晴らしい結果を持ち帰ることができた。(ファクトリーである)ラウダ・ドライブとモーガン・ドライブのメンバー全員に心から感謝したい。彼らはとても強力なマシン、そして今後発展させていくための基盤を作り上げてくれた。この1-2は、彼らの何年にもわたる努力の賜物であり、彼らのものだ」
「グリッドに向かう段階でバッテリー残量が少なく、とてもストレスがたまるスタートになった。実際にグリッドからの蹴り出しが遅れてしまったが、その後のリカバリーは良く、ペースも強力だった。そのおかげでフェラーリ勢と戦える位置まで戻り、最終的にはピットストップの後に、チームの1-2を実現することができた」
「この週末で、マシンと新レギュレーション下での運用方法について多くのことを学んだ。メルボルンでは僕たちが最も強いチームだったが、その立場を維持するためにはこれからも懸命に努力しなければならない。今は上海での中国GPで何ができるかを楽しみにしている」