2026年F1第1戦オーストラリアGP グリッドでAMR26を見守るホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長

【】アストンマーティンとの初戦は「厳しくも次に繋がるレース」ドライバーも振動低減を実感/ホンダ渡辺社長質疑応答(1)

3月9日

 アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームとホンダの初戦となった、2026年シーズンのF1第1戦オーストラリアGP。ランス・ストロール、フェルナンド・アロンソともにレースを完走できずに終わり、ホンダ・レーシング(HRC)渡辺康治社長は「非常に厳しい結果」と振り返った。しかしその厳しさのなかに、今後に向けた希望が見えたことも渡辺社長は明かした。

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──アストンマーティンとの初戦を終えた今の率直な感想をお願いします。

渡辺康治HRC社長(以下、渡辺社長):「この週末だけを見れば、非常に厳しい結果でした。ただ、先に繋がるようなポテンシャルを感じる部分もありました。今回のグランプリに、我々はバッテリーに対して振動を低減させるタマ(技術)を持ってきました。それがかなり効果があったことを確認でき、周回数も稼ぐことができました。実際に私自身もドライバーと振動の話をして、ドライバーも、やはり振動がバーレーンのテストと比較すると大きく改善していると言っていました。ランス(・ストロール)は『ハーフ(半分ぐらい)』と言っていました。おそらくその言葉は感覚的なものだと思うので、正確にハーフなのかどうかはわかりませんが、いずれにしてもドライバーも以前より少しは運転ができる状況になってきていることがわかり、先に繋がるレースだったと思います」

──金曜日の段階で、「場合によっては土日はパワーユニット(PU)の使い方に制限をかけるかもしれない」と言っていましたが、今日のレースはどうだったのでしょうか?

渡辺社長:「一部、PUの使い方に制限をかけている部分はありました。だから、現時点でPUのパフォーマンスだったり、クルマとしてのパフォーマンスがどれくらいあるのかということを図るような状況ではありません。まだまだPUは使い切ってはいないという感じです。 ただ、だいぶ振動の対策が見えてきました。ドライバーに対しての振動が、感覚的じゃなくて、数値的にどうなのかというところをもう少し分析して、その上で車体側と一緒になって振動対策をさらに進めていきたい。そうなれば、次はPUをフルに使って、パフォーマンスの確認ができます。それができれば、足りない部分を上げていくための本来の開発ができます。そのような状況になるべく早くもっていきたいです」

アストンマーティンとの開幕戦を終えて/ホンダ渡辺社長質疑応答(1)
2026年F1第1戦オーストラリアGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のマシンを担当するHRCのスタッフ

──今日のレースは2台ともピットインしてリタイアに終わりましたが、何かパワーユニットに問題が発生したのですか?

渡辺社長:「PUに問題は起きていないという認識です(後方より「データに異常があったわけではありません」)」

──金曜日に起きたバッテリーパックの問題ではない?

渡辺社長:「まったく違います」

──最初から周回数を制限していたのですか?

渡辺社長:「ここに来るまで我々は周回数が少なかったので、いろいろ試したいこともあり、周回数制限も含めて、レースプランを立てていたということです。あとはチームの戦略的なことなので、チームに確認してください」

──フェルナンド・アロンソとランス・ストロールでプランを分けていたのですか?

渡辺社長:「それぞれ、いろいろ試していました」

アストンマーティンとの開幕戦を終えて/ホンダ渡辺社長質疑応答(1)
2026年F1第1戦オーストラリアGP ガレージを出ていくランス・ストロール(アストンマーティン)


(Text : Masahiro Owari)