WEC出場も決まったウイリアムズF1育成のマルタンス、2026年はリザーブからテスト&開発ドライバーに役割を変更
ウイリアムズのリザーブドライバーを務めてきたフランス人ドライバーのビクトール・マルタンスは、2026年シーズンはテスト&開発ドライバーとして引き続きチームに在籍することになった。
マルタンスのF1に向けた野望は、一度保留になる。ウイリアムズF1の育成プログラムである『ウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミー』に所属するマルタンスは、同チームとの繋がりを維持しつつ、2026年はアルピーヌからWEC世界耐久選手権に出場する。なおマルタンスのウイリアムズでの役割は、リザーブドライバーではなく、2026年はテスト&開発ドライバーとなる。つまり、ウイリアムズでかなりの日数のTPC(Testing of Previous Cars/旧型車を用いたテスト)には参加し続けるものの、2025年のスペインGPのようにフリー走行1回目に出場することはないだろう。
マルタンスは2020年にフォーミュラ・ルノー・ユーロカップのタイトルを獲得し、2022年にはFIA F3のチャンピオンに輝いた。2023年にはFIA F2に昇格し、ルーキーのなかでトップの成績を残すなどの活躍を見せ、2025年シーズンの開幕後にウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーに加入した。

ウイリアムズでは、アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツが長期契約を締結しており、マルタンスはオリバー・ターベイとハリソン・スコットとともに、テスト&開発ドライバーの役割を担うことになった。マルタンスの役割には、2025年末に稼働を開始したチームの新しいシミュレーターの開発が含まれており、これは将来の世界選手権で優勝するために必要な人材、テクノロジー、インフラに投資をするというチームの現在進行形の計画の一環だ。また、ドライバーアカデミー専用の別のシミュレーターループの開発にも携わる予定だ。
発表のなかで、マルタンスは次のように述べた。
「ウイリアムズは素晴らしい歴史を持つ象徴的なチームだ。このチームをグリッドの最前線に戻すプロジェクトの一員になれることを嬉しく思っている。僕はすでに、レースの週末中にアレックス(アルボンの愛称)やカルロスと仕事をした経験がある。2026年もこのチームで仕事を続けることを楽しみにしている」
またウイリアムズのスポーティングディレクターを務めるスヴェン・スミーツは、FP1やTPCなどでF1をドライブした経験を持つマルタンスのテスト&開発ドライバー就任を歓迎した。
「2026年、ビクトールがテスト&開発ドライバーという新たな役割を担うことを歓迎する。彼は才能あるドライバーで、一貫してチームに非常に貴重な助言やフィードバックを提供し、2025年シーズンを通して我々のコース上でのパフォーマンスを改善し、アレックスとカルロスのをサポートした」
「バルセロナでのFP1においてFW47をドライブしたことや、TPCプログラムのサポート経験といった最近の経験により、彼はFW48や将来のマシン開発に実質的な影響を与えるための実践的な基盤を得た」
