【】FIAとF1エンジンマニュファクチャラーが緊急会議へ。メルセデスとレッドブルが導入するグレーな手法に関し、他3社が疑問を呈す
1月11日
FIAが1月22日、F1パワーユニット(PU)マニュファクチャラー5社を集めて重要な会合を開催する予定であることが分かった。この会議では主に、内燃エンジン(ICE)の圧縮比を“いつ”“どのように”測定するのかについて協議される。
2025年末、メルセデス、そしておそらくレッドブル・フォードも、2026年型エンジンの圧縮比について巧妙な手法を用いることが明らかになった。以前の規則で圧縮比は18.0に制限されていたが、2026年にはこれが16.0に引き下げられた。しかしメルセデスとレッドブルは、測定が行われる条件下では規則を満たしつつ、ICEが作動温度に達している状態では圧縮比を引き上げる方法を見つけたといわれる。FIAによる測定は、温度が下がった静的条件下で行われる必要があり、メルセデスとレッドブルの手法が合法とされれば、非常に大きなアドバンテージにつながる。

そのため、他のマニュファクチャラーであるフェラーリ、ホンダ、アウディは、FIAに対し、規則の解釈についての明確化を求める共同書簡を送付した。この3メーカーは、圧縮比を16:1より高くすることは違法であると考えているためだ。
3社は、FIAに対し、技術規則のC1.5条には「F1カーは競技期間中、常にこれらの規則全体を完全に遵守しなければならない」と明確に記されていると指摘している。したがって、ICEの圧縮比を許容されている16:1を超えて引き上げることは失格につながるべきである、という主張である。
実際、一部のマニュファクチャラーは、開幕前にFIAの対応に納得できない場合、開幕戦オーストラリアGPにおいて抗議を提出する用意があるとされている。
FIAの広報担当者は、この会合の重要性を和らげようとする姿勢を見せつつ、次のようにコメントした。
「新しい規則の導入に伴い、パワーユニットとシャシーの両方に関する議論が継続して行われている。1月22日に予定されている会合は技術専門家同士のものである。FIAは、規則がすべての参加者に同じ形で理解され、適用されていることを確認するために状況を評価している」

どのような妥協案が見いだされるのかは、まだ分からない。メルセデスとレッドブル・フォードが、自らの規則解釈によって得たアドバンテージを失うことを簡単に受け入れるとは考えにくい一方で、他の3メーカーは、同じ解釈の下で戦うことを求めている。22日の会合はパワーユニット担当テクニカルディレクターのみを対象として予定されているが、懸念点が確実に取り上げられ、自チームの利益が守られるようにするため、何人かのチーム代表が出席を決断する可能性も高い。

(Text : GrandPrix.com)

