佐藤琢磨がウイリアムズ・ホンダFW11で幕張メッセを全開デモラン! 快音V12ホンダミュージックも響かせる
1月10日、千葉県の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2026の屋外会場でホンダF1デモラン&エンジン始動イベント『Tokyo Auto Salon 2026 F1 champions's experience powered by Honda』が行われた。2年連続でステアリングを握った佐藤琢磨が今年も大勢の観客を魅了した。
世界最大級カスタムカーの祭典として今年も盛大に始まった東京オートサロン2026。なかでもファン注目イベントである屋外会場でのデモランは、一般公開初日の10時からTOYOTA GAZOO RacingによるGR GT/GR GT3の走行で幕開け。11時10分からはホンダF1マシンの走行とエンジン始動が続けて行われた。
ホンダF1デモランイベントのまず最初には、琢磨が1986年のウイリアムズ・ホンダFW11を走らせた。前日にテスト走行をした際にも琢磨は「コンディションは万全」と言っていたとおり、イベント本番も1.5リッターV6ツインターボエンジンに鞭をうち、幕張メッセの外周路を全開走行。
広場に戻ってくるとグリップが低いこともありマシンがスライドするが巧みなコントロールを披露し、観客に手を振る余裕もみせて集まったファンを魅了した琢磨。楽しすぎたのか“おかわり”の1周を入れた計4周を終えてマシンを降りると、昨日は3速ギヤまでだったが「今日は頑張って4速まで入れました。速かったと思う!」と言うと、観客から拍手が沸き起こった。
「振動で手が痺れる。眼球が上下にぶつかって痛かった(笑)。昨年のRA272はサスペンションが柔らかくて、タイヤもコントロールできましたけど、FW11は“ドッカンターボ”です。このコースだとエンジン回転数が低くてブーストが掛からないので、左足でブレーキを踏みながらアクセルを開けてホイールスピンをさせました。いや〜、嬉しくて涙が出ますね」
その後もリヤカウルに貼られた“POWERED by HONDA”の文字をみて「僕も自転車に貼りましたよ!」と言って会場の笑いを誘った琢磨。当時少年だったときに鈴鹿サーキットで見たホンダV6ターボのF1サウンドを「今日はサラウンドで聞くことができた」と感慨深い様子のコメントも残した。

デモランに続いては、1991年のF1を戦ったマクラーレン・ホンダMP4/6のエンジン始動を実施。自然吸気3.5リッターV12エンジンが奏でる“ホンダミュージック”は琢磨も間近で聞きたいと言い、さらに「エンジンがかかる瞬間が良いんだよね」とマニアックな言葉を残すとエンジンに火が入る。その後は琢磨がMP4/6のコックピットに乗ってアクセルを煽り、晴天の幕張メッセにホンダV12サウンドが響いてイベントはフィナーレとなった。
コックピットのなかで思わず拍手をした琢磨は「ヤバい。幕張が揺れたね。もちろん現在のF1もすごいけど、F1はこのサウンドだよね。音色といいますか、いずれにしても全部が凄い」と語り、会場に持ち込まれたゲルハルト・ベルガー車の秘話を続ける。
「このクルマは、以前デモランさせてもらったときに『壊れているのかな』と思うくらいスロットルが軽かったんです。そのときにエンジニアに聞いたら『これはセナ仕様なんだ』と言われました。ベルガー車をフルレストアした際、スロットルリンケージにセナのリターンスプリングを使用したそうです。そうしないと“セナ足”はできないみたいです。今日はそのことを思い出してブンブンさせてもらいました」
思わぬ秘話も琢磨から飛び出したホンダF1デモランイベント。琢磨本人も来年以降のデモラン参加に「お呼びいただければいつでも来ますよ。でも、ただのデモランじゃ面白くないよね。今日も枯れ葉で滑っちゃいましたけど、面白くなって逆にもっと(アクセルを)踏んじゃいましたからね(笑)」と言い、前向きな姿勢をみせた。
東京オートサロン2026でのホンダF1デモランイベントは、オートサロン公式YouTube配信で視聴可能だ。琢磨のマジ走りと、1980〜1990年代のホンダF1サウンドをぜひ聞いてみてほしい。



