【】メルセデスのアントネッリ5位「最後にノリスに抜かれて悔しい」ラッセル6位「コース上でもピットでも順位を落とした」
12月2日
2025年F1カタールGP決勝で、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは5位、ジョージ・ラッセルは6位という結果だった。
ラッセルは4番グリッド、アントネッリは5番グリッドからレースに臨み、アントネッリはスタートで4番手に上がったのに対し、ラッセルは7番手に順位を落とした。
レース序盤のセーフティカー中、チームはふたりを同時にピットに入れたが、大部分のマシンがピットに入る混雑のなかで、アントネッリはポジションを落とし、後ろで待機していたラッセルも時間をロスした。
終盤、アントネッリは4番手を走行中、後方からフレッシュタイヤで迫るランド・ノリス(マクラーレン)からプレッシャーを受けた。抑え続けたアントネッリだが、ミスを犯したことで、最後から2周目にノリスの後ろに落ちた。ラッセルは7番手を走行していたが、前を走るアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)がリタイアしたことで順位をひとつ上げた。

■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(57周/57周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
「5位でまずまずのポイントを手に入れたけれど、本来ならはもっと上を狙えたはずだ。最初のピットストップで少し運が悪く、ウイリアムズのカルロス・サインツにポジションを奪われた。作業に時間がかかったうえに、ファストレーンを通るマシンの列が通過するのを待たなければならず、ピットボックスを出るタイミングが遅れた。そのことが、僕たちのレースの流れを変え、表彰台争いのチャンスを奪うことになった」
「その後の周回では、サインツの後ろに引っ掛かり、オーバーテイクを試みることは不可能だった」
「終盤、ノリスの前のポジションを守ろうとかなりプッシュしていた。でも少し攻めすぎて、ターン9で体勢を崩し、大きなオーバーステアに見舞われた。なんとか立て直すことはできたものの、残念ながらマクラーレンにポジションを明け渡すことになった。それまで良いレースをしていたので、悔しくて残念な終わり方だった」
「今はアブダビに集中し、ルーキーシーズンを良い形で締めくくり、コンストラクターズ選手権2位を確保するために、強力なパフォーマンスを発揮したい」

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(57周/57周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
「残念ながらオープニングラップでいくつかポジションを失い、それがレース全体を難しくした。僕がスタートしたイン側のグリッドは路面のグリップが低く、最初の数コーナーで不利だった。ターン2でリヤを失ってしまい、その後の最初のピットストップでも、ファストレーンが空くのを待たなければならず、もうひとつポジションを落とした」
「精一杯巻き返したが、ここではオーバーテイクがとても難しいことは土曜日のスプリントで確認済みだ。忍耐が必要だったし、6位という結果は今日期待していたものではなかったが、少なくともコンストラクターズ選手権2位に向けて、さらにポイントを積み上げることができた」
「僕たちは、アブダビで選手権2位をつかむのに有利な位置につけている。今は、メルセデスとレッドブルだけの戦いになった。この仕事をやり遂げたい。でも、安全策を取るだけでなく、今シーズン、そしてこの(現行技術規則の)時代を最高の形で締めくくりたいので、表彰台を目指していくよ」

(autosport web)
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