ウイリアムズ代表、ガルフ12時間レースにガレージ59から出場へ。マクラーレン720S GT3エボをドライブ
ウイリアムズF1のチーム代表ジェームズ・ボウルズは、来月ピットウォールからレーシングシートに移る予定だ。ボウルズはヘルメットを装着してレーシングスーツを身にまとい、アブダビで行われるガルフ12時間レースで総合優勝を目指してカムバックすることになる。
ウイリアムズの指揮を執り、グローブを拠点とするチームの目覚ましい復活を導いた2年目のシーズンの後、自身もレーサーであるボウルズは、レースに戻り、今度はガレージ59がエントリーしたマクラーレンGT3 EVOのステアリングを握る。この12時間耐久レースは12月14日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで、同サーキットでのF1シーズン最終戦からわずか1週間後に開催される。
ボウルズは、2022年のアジア・ル・マン・シリーズからよく知るようになったチームであるガレージ59で、2024年のプロ-アマウイナーであるアレクサンダー・ウエスト、マーク・サンソム、マルコ・プルチーニと組むことになる。ボウルズに錆びついた様子は見られない。ボウルズは9月にスペインのナバラ・サーキットでテストを行っており、先月ヘレスでさらに多くの周回を走行して、レースにおける鋭敏さをふたたび取り戻している。

ボウルズの競争心が決して薄れていないことは明らかだ。ボウルズは、ふたたびステアリングを握ることについて、紛れもない熱意とともに次にように語った。
「またレーシングヘルメットをかぶるチャンスを得ることができ、楽しんでいる」
「ガレージ59は2022年に一緒に過ごした時からよく知っているチームだし、ガルフ12時間レースは競争力の高いグリッドが構成される素晴らしいイベントだ。アレックス、マーク、マルコとクルマを共有し、ふたたびドライバーズシートからレースを体験するのは素晴らしいものになるだろう」
F1チーム代表が耐久レースに出場するためにこっそり抜け出すことは滅多にないが、チーム代表がレースエンジニアリングの経験を積むかたわらで、こっそりレースに出走しているわけでもない。ボウルズのGTレースへの復帰は、彼のスポーツに対する情熱が、マネージメント用のソフトウエアパッケージや戦略用のパソコンに限定されていないことを強く認識させる。来る12月14日には、ウイリアムズのチームキットは耐火性のものに、チーム代表のヘッドセットは無線用イヤーピースに交換される。ガルフ12時間レースでヤス・マリーナのライトが消えるとき、ボウルズは他人のレースを計算するのではなく、自身のレースを力強く走り抜けるだろう。
