【決勝日コメント】
サインツは5位入賞「トップチーム同様の素晴らしいペースを維持できた」アルボンは無線使えず、マシンにもダメージ
2025年F1第22戦ラスベガスGPの決勝レースが行われ、ウイリアムズのカルロス・サインツは5位、アレクサンダー・アルボンはリタイアでレースを終えた。
アルボンは予選Q1でクラッシュを喫したこともあり、16番グリッドからのスタートとなった。ポジションを3つ上げ13番手を走っていたアルボンは、無線を使えないというトラブルを抱えながら走行し、13周目にピットに入ってミディアムタイヤに交換した。しかし直後の14周目に再度ピットインし、再びハードタイヤに交換。最後尾から巻き返しを狙うアルボンだったが、34周目に3回目のピットイン。35周目にリタイアとなった。
ウイリアムズのジェームズ・ボウルズ代表は、アルボンの無線トラブルについて、「グリッドに向かう間に無線が故障した。何度も修理を試みたができなかった」と説明。リタイアに関しては、アルボンがインシデントに巻き込まれていたことから「安全上のリスクを犯すよりもリタイアが最善策だった」と述べた。
サインツは3番手からミディアムタイヤでスタートしたが、スタートでジョージ・ラッセル(メルセデス)に抜かれて4番手に。ポジションをキープし、ラッセルのピットストップに伴い再び3番手に上がると、22周目にハードタイヤに交換した。サインツは10番手に下がったが、31周目に7番手まで順位を上げこの位置でフィニッシュ。マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリの失格に伴い、最終的な結果は5位となった。
■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=DNF(35周/50周)
16番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→ハード→ミディアム

「今日は混乱したレースだったので、今週末はポイントを獲得できずとても残念だ。レース中は無線が一切使えなかったので、ピットボードを使ってすべての連絡を行うという昔ながらの方法をとらざるを得ず、レースの最初から危うい状況だった」
「レース序盤にダメージを受けたが、マシンを安全にドライブできるかといったことや、旗やセーフティカー、デブリに関する情報が、無線がなかったために得られないのは大きなリスクだった。今週末、このコースではペースがよかったのに、チャンスを逃してしまった。結局のところ、僕たちにとっていい日ではなかったが、これもレースだ」
■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=5位(50周/50周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

「今日は7位で満足する必要がある。いい仕事をしたし、レースもうまくいったと思う。ピットストップに関しては少し保守的だったかもしれないし、(シャルル・)ルクレールと(オスカー・)ピアストリにコース上でポジション争いをさせる可能性もあったが、これらはすべていい勉強になった」
「最終的に、僕たちはトップチームと同様の素晴らしいペースを維持できたし、中団では最速のマシンだった。だから、ポイントを獲得していき、残りの2レースでも引き続きプッシュしていく。この勢いを維持して、チャンピオンシップで5位を維持できるようにベストを尽くすよ!」