4位ルクレール「このセットアップでは追い越しが困難だった」ハミルトンは19番手から入賞も「思い出したくないレースに」
2025年F1ラスベガスGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは4位、ルイス・ハミルトンは8位だった。
9番グリッドのルクレールは、スタート直後の混乱のなかで、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に押し出される場面もあったが、リアム・ローソン(レーシングブルズ)のピットストップにより、8番手に。その後、オリバー・ベアマン(ハース)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)をパスして、13周目には5番手に上がった。

24周目にミディアムタイヤからハードに交換、9番手でカルロス・サインツ(ウイリアムズ)の前でコースに復帰。その後、6番手を走り、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とピアストリに追いついたが抜くことはできなかった。
アントネッリは5秒のタイムペナルティを受けていたが、ルクレールは終盤ペースが落ちたことから、アントネッリとの差が5秒以上離れてしまったため、順位逆転はならず、6位に。レース後、マクラーレンが失格となったことで、ルクレールは4位に繰り上がった。
予選最下位だったハミルトンは、角田裕毅(レッドブル)がピットレーンスタートとなったことで、19番グリッドに就いた。1周目の混乱を避けて13番手に浮上。13周目にはアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)に接触されるアクシデントがあったが、ハミルトンはレースを続行することができた。ハードタイヤでのファーストスティントのなかで5番手まで上がったところで、29周目にミディアムタイヤに履き替えた。
セカンドスティントは10番手からスタート。しかし前を行くニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)からは次第に離されていき、後ろのエステバン・オコン(ハース)を辛うじて抑え切って10位フィニッシュとなった。ハミルトンも、マクラーレン2台の失格により、ふたつ順位を上げ、8位となった。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=4位(50周/50周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

「複雑な気持ちでだ。6位フィニッシュに満足しているわけではないが、今日の自分のレースを振り返ると、やれることはすべてやったし、良いバトルもあって、適切なリスクも取った。だから、個人的には自分のパフォーマンスに満足している」
「ファーストスティントは、オーバーテイクもできてポジションを上げられたので楽しかったが、ピットストップの後は状況が難しくなった。(選択したセットアップによって)僕たちのストレートラインスピードは最強ではなかったため、他のマシンと戦うのが難しかったんだ。ブレーキングでいくらか補えはしたが、オスカーがキミのDRS圏内にいたため、ふたりを捉えてさらに順位を上げるのは困難だった」
「残り2レースとなった。チームの全員のために勝利を持ち帰って、シーズンを良い形で締めくくりたい。全力を尽くすつもりだよ」
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=8位(50周/50周)
19番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

「厳しい夜だった。良い思い出として振り返ることがないのは間違いないだろう」
「好スタートを切り、最初のスティントで多くのポジションを取り戻すことができた。アルボンとの接触で少しダメージを受け、それがペースに影響してヒュルケンベルグに近づくのがより困難になった」
「良い面は、何とかポイント圏内に戻れたこと。コンストラクターズ選手権においては、すべてのポイントが重要だ」
「本当に寒い天候にもかかわらず、ファンが多数来場してくれた。皆に心から感謝したい」