【】ノリスが今季7回目のポールポジション獲得。雨でも好調変わらず【予選レポート/F1ラスベガスGP】
11月22日
日本時間11月22日、2025年F1第22戦ラスベガスGPの予選が行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が今季7回目/通算16回目のポールポジションを獲得した。
2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にカルロス・サインツ(ウイリアムズ)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は19番手となった。
ラスベガス市街地に特設された公道コース、ラスベガス・ストリップ・サーキットで迎えた第22戦の予選は強めの雨が降るウエットコンディションとなった。現地時間20時を迎えて夜を迎えるなか、気温12度、路面温度13度、湿度68パーセントで予選Q1は開始された。
■Q1:角田裕毅、雨の予選に苦しむ
雨脚が強まる可能性も鑑み、各車は18分間のQ1開始早々にコース入り。そんななか、アストンマーティン勢2台とガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、そしてオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の4台はウエットタイヤ(深溝/ブルー)でコース入りした。
そのほかの16台はインターミディエイトタイヤ(浅溝/グリーン)でコース入りしたが、この時点での路面はウエットタイヤが最適であり、インター勢は順次、全車がウエットタイヤに履き替えることに。
早めにタイヤのウォームアップを終えたアストンマーティン勢は早めにアタックに入り、ランス・ストロール(アストンマーティン)が2分00秒067をマークして暫定首位に浮上。0.680秒差の暫定2番手にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が続く状態でQ1は後半を迎えた。

ドライでも滑りやすい高速公道コースでの雨により、コースオフを喫するドライバーも少なくはなかった。そんななか、路面コンディション改善も進み各車続々とタイムを上げ、残り5分を切ると1分55秒659を記録したサインツが暫定首位におどり出る。
ただそんなサインツのタイムをフェルスタッペン、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ピアストリが上回るが、最終的にQ1トップとなったのは1分54秒144を叩き出したジョージ・ラッセル(メルセデス)だった。
0.314秒差の2番手にフェルスタッペン、0.595秒差の3番手にアロンソ、そして4番手ストロールが続き、本降りのQ1でアストンマーティン勢が印象的な走りを見せた。
角田は最終アタックで自己ベストを更新も、フェルスタッペンから3.340秒遅れの19番手となりQ1敗退となった。
Q1敗退の5台は終盤クラッシュを喫した16番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、17番手アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、18番手ボルトレート、19番手角田、20番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)となった。

■Q2:ストロールのチャレンジは実らず
15分間のQ2を迎えると雨脚はQ1よりも弱まった。ただ、路面は依然として濡れており、路面温度が13度とかなり低めだったこともあり、15台全車がウエットタイヤでコースに入った。
各車が1アタックを終えた時点でピアストリが暫定首位に浮上するが、路面は走れば走るほど改善する状況となり、暫定首位に立つ顔ぶれも、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、フェルスタッペン、サインツ、ランド・ノリス(マクラーレン)、ラッセルと刻々と変わり続けた。
残り6分を迎えたところでストロールがインターミディエイトに履き替える賭けに出た。しかし、まだ路面状況はウエットタイヤ寄りのコンディションだったこともあり、ストロールはセクター3で自己ベストを更新するが、セクター1で2秒、セクター2で1秒遅れてしまい、このチャレンジは実らなかった。

Q2は1分50秒935をマークしたラッセルが首位で終えた。0.185秒差の2番手にハジャー、0.209秒差の3番手にサインツが続いた。
以下、4番手ノリス、5番手フェルスタッペン、6番手ローソン、7番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、8番手アロンソ、9番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、10番手ピアストリまでがQ3進出を決めた。
Q2敗退の5台は11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、12番手ストロール、13番手エステバン・オコン(ハース)、14番手オリバー・ベアマン(ハース)、15番手フランコ・コラピント(アルピーヌ)となった。

■Q3:ノリスが今季7回目/通算16回目のPP獲得
ポールポジションを決める12分間のQ3。雨は止み、Q2時よりも路面の改善が進んだこともあり、全10台がインターミディエイトタイヤでコースに入った。
残り7分30秒という段階でサインツが1分50秒880をマーク。ウエットタイヤで記録されたQ2の最速タイムを上回ると、ここから各車タイムを縮めにかかる。
Q3の段階でもターン14〜16はかなり濡れており、時折カウンターステアを当てる姿も見られた。そんななか、ピアストリが1分49秒136をマークし、暫定首位に浮上。逆転タイトルに望みを繋ぐアタックとなった、かと思われた。
しかし、そのピアストリのタイムを0.752秒縮めたノリスが首位に浮上する。続けてピアストリが自己ベストを更新するが、それでもノリスには0.577秒届かなかった。
チェッカーが振られるなか、各車最後のアタックに臨んだ。サインツ、フェルスタッペンがノリスのタイムを上回るが、そのノリスの最終アタックは1分47秒934と、ただひとり1分47秒台に入れて、ノリスが今季7回目/通算16回目のポールポジションを獲得した。
0.323秒差の2番手にフェルスタッペン、0.362秒差の3番手にサインツが続いた。以下、4番手ラッセル、5番手ピアストリ、6番手ローソン、7番手アロンソ、8番手ハジャー、9番手ルクレール、10番手ガスリーとなった。
2025年F1第22戦ラスベガスGP、50周の決勝レースは日本時間23日13時(現地時間22日20時)にスタートが切られる予定だ。




(Text:autosport web)

