【】FP2の赤旗は“マンホールの蓋の緩み”が原因。セッション終了後に溶接作業を実施/F1 Topic
11月21日
2025年F1第22戦ラスベガスGP初日フリー走行2回目、残り22分を切ったところで赤旗が出され、セッションは中断した。
国際自動車連盟(FIA)のスポークスマンから入ってきた情報は以下の通りだ。
「マーシャルから、ターン17手前のマンホールの蓋が緩んでいる可能性があるとの報告を受けた。すぐにレースコントロールは監視カメラ映像を確認したが、マンホールの正確な状態が確認できなかった。そのため、予防措置としてセッションを赤旗中断にし、レースコントロール要員が現在現場で状況を確認している」
FIAからの情報はターン17となっているが、正確にはマーシャルポイント16.5だった。

点検の結果、セッション再開に支障のない状態であることを確認したため、レースコントロールは20時54分にセッションを再開。しかし、念のためにレースコントロールスタッフが現場に残留し、マンホールの状態を監視していたところ、車両通過時にマンホールの蓋が動いていることが確認され、それをレースコントロールに報告。そこで再び赤旗が出され、そのままセッションが終了した。
セッション後、問題が起きたマンホールがあるマーシャルポイント16.5に行くと、溶接工がマンホールの蓋を溶かして側壁に接合していた。また、もうひとりのスタッフはガスバーナーで反対側に火を当てていた。


作業は十数分間ほどで終了し、その後、予定されていたF1アカデミーの予選が行われ、該当箇所のマンホールに問題は再発することはなかった。ただし、F1マシンのダウンフォースはF1アカデミーのマシンとレベルが違う。おそらく、サーキットは全セッションが終了した後、徹夜で該当箇所のマンホールはもちろんのこと、コース上のすべてのマンホールを点検することになるだろう。
(Text : Masahiro Owari)

