【】角田裕毅がフェルスタッペン超えの3番手発進。トップはルクレール、ウイリアムズ2台が上位/F1ラスベガスGP FP1
11月21日
現地時間2025年11月20日(木)、F1第22戦ラスベガスGPのフリー走行1回目が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、3番手は角田裕毅(レッドブル)となっている。
今年で3回目の開催となるラスベガスGP。現地では木曜日から土曜日までの3日間で開催されるが、17時間という大きな時差があるため、日本では金曜日から日曜日にかけて視聴可能だ。ラスベガス・ストリップ・サーキットに持ち込まれたタイヤはハードがC3、ミディアムがC4、ソフトがC5というソフト寄りの3種類となっている。
気温14度、路面温度19度というドライコンディションで、現地時間20日(木)の16時半にセッションがスタート。コース上のマシンのタイヤはほとんどがミディアムで、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)はハード、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はソフトだ。市街地コースであるため開始直後の路面コンディションは良好とは言えず、リアム・ローソン(レーシングブルズ)は「とても滑りやすい」と無線で報告していた。
トップタイムは1分41秒台から徐々に更新されていき、開始から15分ほど経過したところでハードのヒュルケンベルグが1分37秒370でトップに立った。その直後には角田が1分37秒094、フェルスタッペンが1分36秒493と、路面状況が改善されていくにつれてまだまだタイムは上がっていく。選手権首位のランド・ノリス(マクラーレン)は1分36秒758で10番手につけているが、「強く壁にぶつかった」と接触があったとのことだ。
何度かマシンが止まりきれずにランオフエリアに入ったことでイエローフラッグが掲載されたが、大きなアクシデントには至らずセッションの折り返しを迎えた。トップはフェルスタッペンで、タイムは1分35秒776。2番手は1分35秒954のルクレール、3番手は1分36秒146のカルロス・サインツ(ウイリアムズ)で、角田は1分36秒320で8番手だ。1セット目のタイヤでの走行を終えたマシンはソフトタイヤを投入し、ここから予選練習に移行した。
まずはフェラーリのルイス・ハミルトンが1分35秒561をマークし、続いてルクレールが1分35秒281を記録。その間に割って入ったのが、1分35秒534のジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリも1分35秒568で4番手につけている。少し遅れてソフトを投入したフェルスタッペンはアウトラップの後にウォームアップラップを1周挟んで1分35秒109をマークしトップに浮上した。角田も同様にウォームアップラップを走り、セクター3で全体ベストタイムを記録し1分35秒071でトップに立った。
そのタイムを上回ったのがセクター2で全体ベストをマークしたルクレールで、タイムは1分34秒802と昨年のFP1の最速タイムを上回った。さらにアルボンが1分34秒968で2番手に上がり、サインツも1分35秒179とウイリアムズが速さを見せる。ノリスは2周続けて止まりきれずにランオフエリアに飛び出してしまったが、チームから「ブレーキでチャレンジをするのはいいこと」と連絡を受けており、この時点ではまだ調整を重ねているようだ。角田は2回目のアタックに臨み、セクター1と2で自己ベストタイムを記録したものの、タイムは1分35秒117とタイム更新とはならず3番手のままだった。
セッション終盤は各車ユーズドタイヤで走行を重ね、トップ3はルクレール、アルボン、角田というトップ3の並びでFP1は終了した。4番手以降はフェルスタッペン、サインツ、ノリス、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ラッセル、アントネッリというトップ10になっている。




(Text : autosport web)

