【】選手権4位に陥落したフェラーリ。代表は「堅実なパフォーマンスを発揮している」とチームを鼓舞、2位を諦めず
11月21日
コンストラクターズ選手権2位というフェラーリの目標は、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの両名がF1第21戦サンパウロGPを完走できなかったことで大きな打撃を受けた。しかし2025年シーズンはあと3戦残っていて、チーム代表のフレデリック・バスールはまだ諦めるべきではないと考えており、今週末のラスベガスでメルセデスとレッドブルに対する差を埋め始めることができるとの自信を示した。
フェラーリのふたりがインテルラゴスでリタイアしたことにより、メルセデスはアンドレア・キミ・アントネッリが2位、ジョージ・ラッセルは4位でフィニッシュした。また、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが3位になったことで、フェラーリはコンストラクターズ選手権で4位に転落した。選手権2位のメルセデスとは36ポイント差だが、3位のレッドブルとはわずか4ポイント差となっている。残りの3戦で獲得可能なポイント数は144ポイントであり、フェラーリはライバルを上回るためにはシーズンを完璧に終える必要がある。特に今週末のナイトレースではメルセデスがかなり強いと予想されているからだ。

バスールは、フェラーリが残り3つのグランプリすべてで活躍できると静かな自信を見せ、「ラスベガスはカレンダーのなかでもユニークなイベントだ。雰囲気、レースが土曜夜に行われるというスケジュール、そしてコース自体が特別なものになっている」と語った。
「ここ最近のレースでは、堅実なパフォーマンスを発揮し、上位争いを展開できている。今週末もそれを再現することを目指している」
「ラスベガスでは、このサーキット特有の課題すべてに集中することが特に重要になる」
ラスベガスでの過去2回のグランプリは、タイヤに厳しすぎたことが判明したため、今年は予選時刻が昨年よりも数時間早まった。バスールは「昨年はレースがかなり遅い時間に行われたため、タイヤにとっては非常に過酷だった」と振り返り、準備の点でチームにとっては「タイヤを温めることが非常に重要だった」と説明した。今年については、「新しいタイミングでは多少違うかもしれないが、それはマシンがコースに出て初めてわかるだろう」と述べるにとどまっている。
「非常に低い気温のなかでタイヤを管理することがふたたび鍵となるだろうし、レースを正しく読み取って、最善の戦略的機会を特定することも重要になる」
「いつものように、自分たちのことに集中していく。パフォーマンスの面で確実にすべてのことを達成するようにする」


(Text : GrandPrix.com / Translation:AKARAG)

