【決勝日コメント】
「1周も完走できなかったことを受け入れるのはとても難しい」ボルトレート、初ホームレースをリタイアで終える
2025年F1第21戦サンパウロGPの決勝レースが行われ、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレートはリタイアでレースを終えた。
ボルトレートは、土曜日の午前中に行われたスプリントの最終盤に大きなクラッシュを喫した。チームは懸命な修復作業を行ったが、予選Q1に間に合わず、ボルトレートは予選を走ることができなかった。その後サンパウロGPのスチュワードは、ボルトレートがフリー走行やスプリント予選で申し分ないタイムを記録していたことを理由に、ボルトレートの決勝レース出走を許可した。
最後尾から初めてのホームレースをスタートしたボルトレートだったが、1周目にターン10でランス・ストロール(アストンマーティン)と接触したことでバランスを崩し、アウト側のウォールにクラッシュしてしまった。ボルトレートは再始動を試みたが動き出すことができず、リタイアとなった。
■ガブリエル・ボルトレート(ステークF1チーム・キック・ザウバー)
決勝=DNF(0周/71周)
18番グリッド/タイヤ:ソフト

「僕にとって本当に厳しい週末だった。初めてのホームレースだったし、家族やファンの前でいいレースがしたいと心から願っていたから、なおさらだった。常によい仕事をし、少なくとも堅実なレースをしたいと願っているので、1周も完走できなかったことを受け入れるのはとても難しいことだった」
「いいスタートを切ることができて、すぐにポジションを上げて次の動きをしようとしていたときに、ランス(・ストロール/アストンマーティン)と接触してしまった。あれはレーシングインシデントだった。こういうことは起こり得るし、それがレースというものだ」
「今週末のファンからのサポートは信じられないほど素晴らしかった。困難な瞬間にも、彼らは応援し続け、僕の名前を叫び、大きな愛を示してくれた。彼らには感謝してもしきれない。それは僕にとってすべてを意味する。それが僕の国にとってどれほど意味のあることかを知ると、僕は誇りに思う。そして、近いうちに彼らに何かお祝いできることを贈れるようになりたいと願っている。このような週末は誰にとっても厳しいものだ。でも僕たちは前進し、シーズン最後の3レースには、さらに強くなって戻っていくよ」