【決勝日コメント】
フェラーリがランキング4位に後退。ルクレール「もらい事故で選手権2位が絶望的に」ハミルトンは接触&ペナルティ
2025年F1サンパウロGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンはそれぞれリタイアを喫した。フェラーリは前戦メキシコGP後の時点では、コンストラクターズ選手権2位に位置していたが、サンパウロ決勝はノーポイントに終わり、スプリントフォーマットのこの週末に6ポイントしか獲得できなかったことで、ランキング4位に後退した。
ソフトタイヤで13番グリッドからスタートしたハミルトンは、1周目にカルロス・サインツ(ウイリアムズ)に接触されて順位を落とし、その後、フランコ・コラピント(アルピーヌ)に追突、フロントウイングを破損した。自力でピットまで戻ることができたが、フロア下に破片が食い込んでいたため、作業に時間がかかった。最後尾となったハミルトンには、コラピントとの接触の原因を作ったとして5秒のペナルティが科された。
ハミルトンはマシンダメージにより、ペースが大幅に低下。チームは審議の裁定を待って、ペナルティを消化した後に、ハミルトンをリタイアさせた。
ルクレールは3番グリッドからスタートし、序盤はポジションを守って走っていた。しかし、セーフティカー後のリスタートで、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)の間に接触が起き、アントネッリがそれによって、アウト側にいたルクレールに当たってしまった。ルクレールはパンクとフロントサスペンションへの損傷を受け、マシンを停めざるを得なかった。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=リタイア(5周/71周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム
「リタイアで終わることになり残念だ。キミとオスカーの間のインシデントの巻き添えを食らった形で、ふたりが接触した結果、僕のマシンにぶつかってきた」
「コンストラクターズ選手権で2位を争っている状況を考えると、悔しい思いだ。今となってはそのポジションを確保するのは難しくなるだろうし、残り3戦を完璧にこなさなければチャンスはない。金曜日から今日にかけて状況を完全に好転させたチーム全体の対応は、本当に素晴らしい努力だった」

■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=リタイア(37周/71周)
13番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ミディアム→ミディアム

「間違いなく忘れたいレースだ。1周目の接触の後、受けたダメージでダウンフォースを大幅に失い、リヤのコントロールがとても難しくなった。チームが前進する方法を見つけようと試みてくれたが、競争力の欠如とペナルティが重なり、結局マシンをリタイアさせるしかなかった」
「こういう形で週末を終えるのは残念だが、ブラジルのファンがいつもどおり信じられないほど素晴らしい応援をしてくれたことには感謝している。シーズンの残りレースで、全力を尽くすつもりだ」
