【】ノリス「この勝利を恩師ド・フェランに捧げる」“厳しいペナルティ”を受けたピアストリ「キミがスペースを残さなかった」
11月10日
2025年F1サンパウロGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは優勝を飾り、オスカー・ピアストリは5位だった。
ポールポジションのノリスは、1周目もリードを守り、序盤のセーフティカーやバーチャルセーフティカー後のリスタートもうまく乗り切った。その後も、タイヤ交換直後を除き、一貫して首位を走り、2位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)に10.388秒のギャップを築いて、今季7勝目を飾った。

ピアストリはスタート直後はグリッドと同じ4番手を維持。その後、セーフティカー後のリスタートで、ターン1において前を走るアントネッリのインに飛び込んだが、そこで接触が起きてしまった。その影響でアントネッリとシャルル・ルクレール(フェラーリ)がぶつかり、ルクレールはリタイアすることになった。
ピアストリは2番手に上がったものの、アントネッリとのインシデントについて全責任があると判断され、10秒のタイムペナルティとペナルティポイント2が科された。ピアストリはペナルティ消化により、38周目の1回目のピットストップの後には7番手に後退。51周目に2番手まで上がった後、2回目のタイヤ交換を行い、最終スティントを再び7番手から開始。55周目に5番手に上がり、前を行くジョージ・ラッセル(メルセデス)に迫ったが、追い越すことはできず、0.482秒後のフィニッシュとなった。
ピアストリは今回のペナルティに納得しておらず、チーム代表アンドレア・ステラもペナルティについて「オスカーはリスタート時に受けたペナルティによって大きな代償を払った。これは厳しいものだと感じられる。それがなければ確実に表彰台でフィニッシュできただろう」とコメントしている。

この結果により、ポイントリーダーのノリスはランキング2位ピアストリとの差を24点に拡大。ピアストリとランキング3位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との差は25点に縮まった。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(71周/71周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト→ミディアム

「最高のレースだった。ここブラジルで勝ててうれしい。素晴らしいコースと素晴らしいファンがいる場所だからね。この勝利を、僕のメンターのひとりであるジル(・ド・フェラン/ブラジル国籍のマクラーレンの元スポーティングディレクター。2023年に死去)に捧げたい。彼はきっと誇りに思ってくれるだろう」
「素晴らしい勝利だったが、正直なところ、今日のライバルたちの速さを見ると、僕たちにはまだやるべき仕事があることは明らかだ。チームのもとに戻って、彼らを称え、それから、改善できる点を探りたい」
「これからも自分自身に集中し続け、頭を下げて、雑音を無視し、プッシュし続ける」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(71周/71周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト→ミディアム

「厳しい午後だった。波乱に富んでいたが、自分たちが今日これ以上の結果を得られなかったのは残念だ。最終結果に失望しているけれど、最後のトリプルヘッダーの前にリセットするよ」
(レース後、『Sky Sports F1』から、アントネッリに仕掛けたことを後悔していないかと聞かれ)「後悔していない。明らかにチャンスがあったので行った。アウト側にいたふたり(アントネッリとルクレール)はかなり遅めにブレーキをかけていた。コーナーの進入で少しロックアップしたのは確かだが、それはキミが僕に全くスペースを与えないと分かったからだ。僕がその場から消えてなくなることなんかできない」
「でも、ああいう決定が下された。それがすべてだ」
(autosport web)
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