【】角田裕毅 スプリントのデータ収集には手応えも、予選19番手「驚くほどグリップがなかった。チームとして何かを間違えた」
11月9日
2025年F1サンパウロGPの土曜、レッドブルの角田裕毅はスプリントで13位、予選では19番手という結果だった。
金曜のスプリント予選で18番手に終わった後、チームはスプリント前にパルクフェルメ下でセットアップを変更、その際にリヤウイングを異なる仕様のものに交換したため、角田はピットレーンからのスタートとなった。

路面が濡れた状態でスタートしたスプリントでは、5周目に前方で複数のマシンがコースオフしマシンを停めたため、角田は16番手に上がり、赤旗後も同じ位置を走った。レース終了近くに前方で1台がクラッシュ、1台が後退したことで、角田はふたつ順位を上げ、14位でフィニッシュ。前でチェッカーを受けたリアム・ローソン(レーシングブルズ)がタイムペナルティで降格されたため、13位に繰り上がった。
予選Q1では、最初のランで2回アタックラップを走り、1分11秒651と1分11秒012を記録。ピットストップ後の2回目のランでの3回目のアタックラップで1分10秒711と自己ベストを更新したが、Q1に参加した19台中最下位に終わり、Q1敗退という結果になった。

■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)
スプリント 13位(ピットレーンスタート/タイヤ:ミディアム)
予選 19番手(Q1=19番手1分10秒711:ソフトタイヤ)
「今日はフラストレーションの溜まる一日でした。スプリントでは予選前にチームにとって重要なデータを得るために、異なるアプローチを試みました。ピットレーンスタートだったため、多くのポジションを挽回するのは難しかったですが、予選に向けて得たデータは貴重なものとなりました」
「スプリントと予選の間に、より良い状態に持っていくために変更を加えました。僕に関しては、その変更が違いを生み出し、チームとして前進できたと感じています。予選ではマシンの感触が良くなり、スプリントで感じていたいくつかの制約が解消されました。ただ、その変更の結果として別の問題に直面することになりました」
「グリップ不足が問題で、特にこのコンディションでは、セクター1でタイヤを機能させることができませんでした。ポジティブな変更を最大限に生かせなかったことが悔しいです」
「明日は最後方からのスタートとなりますが、ベストを尽くしてオーバーテイクし、順位を上げていきたいと思います」
(予選直後のインタビューで「マシンに何が欠けていたのか」と聞かれ)「グリップです。驚くほどグリップがありませんでした。気温が低いコンディションでは特にそうで、セクター1ではタイヤの準備が全くできていない状態でした。何が起こったのか考えなければなりません。本当にどうしようもない状況でしたから」
「マシンにいくつか変更を加えて、良くなった感じがしました。ですからそれはポジティブでした。でも、やはりチームとして、残念ながら何か間違ったことをしてしまったのだと思います」

(autosport web)
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