【】ハミルトンがスプリント予選中の黄旗無視で戒告処分に。ルクレールのスピンの影響受け、SQ3進出も逃す
11月8日
F1サンパウロGPのスプリント予選で、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が、ダブルイエローフラッグ下で十分な減速を行わなかったと判断された。グリッド降格ペナルティは免れ、戒告処分(ドライビング)が下された。
SQ2終盤、ハミルトンが最後のランに入った際に、前で走行していたチームメイトのシャルル・ルクレールがスピンを喫した。これによりダブルイエローフラッグが掲示されたが、その時のハミルトンの減速が十分でない疑いがあるとして、審議対象になった。

スチュワードは、これについての調査結果と裁定について、次のように説明した。
「Q2終盤、16号車(ルクレール)がターン10の出口でスピンし、これによりダブルイエローフラッグが提示された。その直後、44号車(ハミルトン)が同じコーナーに接近し、ちょうどターンインしようとした際に、コース左側のダブルイエローランプパネルが作動した」
「聴取の中で、ハミルトンは、このシグナルを確認していなかったと説明した。オンボード映像により、信号はハミルトンが通過する直前のわずかな瞬間のみ点灯していたことが確認された」
「ドライバーの視線はターンインのポイントに集中しており、右側を見ていたため、信号を実際に認識できなかったという主張は信頼できるものとスチュワードは判断した」
「しかし、ハミルトンは聴取の中で、コース脇に停止している16号車(ルクレール)を視認しており、その先にグリーンライトが表示されていたことも確認していたと述べた。したがって、少なくともイエロー区間内にいることを認識していたはずであり、その結果として明確に速度を落とす必要があった」
「テレメトリーデータを精査したところ、スチュワードは、ドライバーがスロットル操作の際に一瞬躊躇する反応を示していたものの、規定で求められる減速はしていなかったことを確認した」
「過去に同様の状況があった際、スチュワードはガイドラインで定められた通常のグリッド5位降格ではなく、戒告処分を科すのが適切であると判断してきた。一貫性の観点から、今回も戒告処分が妥当であるとスチュワードは判断した」

ハミルトンは走行時、暫定11番手に位置しており、その後、タイムを更新できなかったことで、SQ2で敗退した。SQ2を10番手で通過したニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)とは0.076秒差だった。ルクレールはスピンの前に記録したタイムでSQ3に進出し、最終的にスプリント予選8番手となっている。
ハミルトンがドライビングに関する戒告処分を受けたのは、今季初めて。
(autosport web)


