【】順位を落とし続けたラッセル、コーナーカットにペナルティを与えないスチュワードに不満爆発「規則を守った僕が不利に」
10月28日
2025年F1メキシコシティGP決勝で、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは6位、ジョージ・ラッセルは7位だった。今回、14ポイントを獲得したメルセデスだが、コンストラクターズランキングでは、1点差でフェラーリに抜かれて3位に落ちている。
ラッセルはスタート直後、後ろのグリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からかわされ、5番手に。フェルスタッペンがコーナーをカットしてコースに復帰し、前のポジションを維持したことに、ラッセルは憤っていた。その後、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、フェルスタッペン、ラッセルがポジション争いをするなかで、フェルスタッペンが一時コースからはみ出し、戻ってくる際にラッセルに寄せる形になったことから、ラッセルはチームメイトの後ろ7番手に落ちた。
アントネッリは22周目、ラッセルは25周目にピットイン、再びアントネッリとラッセルは連なって走ることになった。アントネッリはベアマンを追うが、オーバーテイクできず。ラッセルは自分の方がチームメイトより速いとして、ポジションを入れ替えるようチームに何度も頼むが、チームは数周にわたってそれを拒否。ラッセルがいら立ちを募らせるなか、チームはついに要求を聞き入れ、41周目に順位入れ替えが行われた。
しかしそのころにはラッセルのタイヤはベストな状態ではなくなっており、結局ベアマンを抜くことができなかった。アントネッリは2回目のピットストップで時間がかかったことで、最終スティントでは7番手に落ちたが、ラッセルがオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に抜かれて6番手に落ちた後、チームは再びふたりの順位を入れ替え、アントネッリ6位、ラッセル7位という結果になった。

■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(71周/71周)
6番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
「簡単なレースではなかった。ターン1でポジションを失い、そこから追い上げることになったが、車列のなかにとらわれてしまい、前のマシンを抜くには少し速さが足りなかった。もし1周目にいくつかポジションを上げることができていれば、6位よりもずっとポジティブな結果になっていたと思うので残念だ。ダーティエアの中での追走はとても難しかったが、クリーンエアの中ではペースはまずまずだった」
「僕たちはセカンドスティントではマシンの順位を入れ替えることを選択した。ベアマンの後方の“トレイン”の中を走っており、それによってタイヤのデグラデーションが悪化していたからだ。それが最良の判断だったかどうかは検証する必要があるが、結局のところ、今日は前方と戦うペースがなく、ジョージも僕も、より速いスピードを持っていたピアストリにかわされてしまった」
「今は残り4レースでフェラーリを再び上回り、コンストラクターズ選手権2位を取り戻すことに集中している。次はブラジルだ」

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(71周/71周)
4番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
「フラストレーションの溜まる午後だった。スタート時、3人のドライバーがターン1で芝生を横切り、ペナルティなしでポジションを維持したり、順位を上げたりした。そしてコース内にとどまった僕にとっては、残念ながら不利な結果になったんだ」
「ルイスとマックスが争っていた際にも同じことが起きた。レッドブルがコースに戻ってきた時、僕は回避行動を取らざるを得ず、コースから外れ、いくつもポジションを失った。このふたつの出来事が結局、僕たちのレースを台無しにした」
「そこからは“トレイン”の中で苦労し、特にダーティエアの中では厳しかった。チームの結果を最大化しようと(アントネッリと)順位を入れ替えたが、結局は前方と戦うペースがなかった」
「残り4レースとなり、コンストラクターズ選手権2位争いで勝ち抜くためには、勢いを取り戻す必要がある。戦いが楽しみだ。ブラジルを心待ちにしている」

(autosport web)
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