【】フェルスタッペン、波乱を乗り切り3位獲得、ポイント差も縮める「完璧な戦略で予想外の表彰台。VSCは不運だった」
10月27日
2025年F1メキシコシティGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3位を獲得した。
フェルスタッペンは、グリッド上位7番手以内では唯一ミディアムタイヤでスタート、周囲のソフトタイヤ勢と戦うことになった。スタート直後、前のランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のアウト側に並びかけたフェルスタッペンはそのままコースオフ、ターン1をカットして、ハミルトンの前でコースに復帰した。
フェルスタッペンはハミルトンの後ろに下がり、4番手を走行。背後のジョージ・ラッセル(メルセデス)は、コーナーをカットしたフェルスタッペンは自分の後ろに下がるべきだと主張したが、そうした措置は取られなかった。数周後、フェルスタッペンはターン1で前のハミルトンに仕掛け、バトルのなかで互いを押し出すような形になり、フェルスタッペンはターン2をカットした後、オリバー・ベアマン(ハース)に抜かれ、5番手に落ちた。

ベアマンを抜くことができなかったフェルスタッペンだが、ソフトタイヤのハミルトンは23周目、ベアマンは24周目にピットに入ったため、24周目に3番手に浮上。31周目には2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)がピットイン。フェルスタッペンはノリスの後ろ2番手を走行中の37周にピットに入り、タイヤをミディアムからソフトに交換した。
セカンドスティントは8番手からスタート。ハミルトンを抜いた後、前を行く4台が2回目のピットストップを行ったことで、フェルスタッペンは49周目に3番手に浮上した。終盤、タイヤが厳しくなってきた2番手ルクレールを追いかけ、1秒前後まで迫ったが、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)のマシンがストップしたことによりバーチャルセーフティカー(VSC)が導入。チェッカー前にバーチャルセーフティカーは解除されたものの、フェルスタッペンはルクレールを追い越すチャンスを得られなかった。
ドライバーズランキングは、首位がノリス(357ポイント)に変わり、2位ピアストリ(356ポイント)、フェルスタッペンはノリスから36ポイント差の合計321ポイントの3位だ。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=3位(71周/71周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト
「今日表彰台に上がれるとは思っていなかった。序盤はかなり波乱に満ちた展開だった。スタートは良かった。でも縁石に乗り上げてマシンの底を打ち、芝生に出てウォールを避けて、コースに復帰したんだ」
「かなり慌ただしい状況で、ミディアムタイヤではグリップが不足していた。すぐにこのタイヤがあまり良くないと気付いたが、最初のスティントをできる限り延ばそうとした。ソフトタイヤに履き替えた途端、フィーリングが良くなり、競争力が増した」
「完璧な戦略を実行し、最終スティントを最適化し、レースを楽しんだ。終盤のバーチャルセーフティカーは不運なタイミングだったが、こういうことは自分にとってうまく働くこともあれば、そうでないこともある。それもレースの一部だ。そうは言っても、あれがなければエキサイティングなフィニッシュになっていただろうね」
「シーズンの残りはすべてを完璧に行う必要があると、以前、僕は言った。でも今週末は完璧ではなかった。だから、できる限りパフォーマンスを最適化し続けなければならない」
「ただ、困難な週末でも表彰台に上がれたのは素晴らしい結果だ。すべてを分析して、より強く戻ってくるために何ができるか見極める必要がある。厳しい戦いになるだろうが、全力を尽くすよ」
(autosport web)
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