2025年F1第19戦アメリカGP ランド・ノリス(マクラーレン)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)

【】優勝のチャンスを逃したノリス「ルクレールに手こずりすぎた」リード激減のピアストリ「心の持ちようは変わらない」

10月20日

 2025年F1アメリカGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは2位、オスカー・ピアストリは5位という結果だった。

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジション、ノリスは2番グリッドからスタートしたが、ミディアムタイヤのノリスは、1周目にソフトタイヤを履いたシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれて3番手に落ちた。ノリスは21周目のターン12でついにオーバーテイクを成功させたものの、セカンドスティントで、再び激しい2番手争いを繰り広げることになった。

 ルクレールがソフトタイヤからミディアムに履き替えた後、タイヤ交換を行ったノリスはルクレールの約4秒後ろでコースに復帰し、追いかけることに。ノリスは一度僅差に迫った後、いったん引いてタイヤを冷やしてからチャレンジし、56周のレースの51周目にオーバーテイクを成功させた。しかしそのころには首位のフェルスタッペンとのギャップは大きすぎ、7.959秒差の2位という結果になった。

優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2位ランド・ノリス(マクラーレン)
2025年F1第19戦アメリカGP 優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2位ランド・ノリス(マクラーレン)

 6番グリッドのピアストリは、スタートで5番手に上がり、ジョージ・ラッセル(メルセデス)を抑え続けたが、前を行くルイス・ハミルトン(フェラーリ)には追いつけず、5位フィニッシュにとどまった。優勝したフェルスタッペンから29.678秒遅れだった。

 その結果、ドライバーズ選手権首位のピアストリは、2位ノリスにも、3位フェルスタッペンにもギャップを削られることになった。ピアストリとノリスの差は14点、フェルスタッペンとの差は40点に縮まっている。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(56周/56周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト

優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2位ランド・ノリス(マクラーレン)
2025年F1第19戦アメリカGP 優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2位ランド・ノリス(マクラーレン)

「興味深いレースで、シャルルとは良いバトルができた。ただ、追い抜くのに少し時間がかかりすぎてしまい、その結果、2位で満足せざるを得なかった」

「厳しい戦いだったが、戦略は良く、最終的にうまく機能した。今は完全にメキシコに集中している。次戦、自分ができる最高の仕事をするだけだ」

(レース後のインタビューで語り)「シャルルは素晴らしいレースをした。僕としては2位を受け入れるしかない。これ以上できることはあまりなかった」

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(56周/56周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2025年F1第19戦アメリカGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

「少し厄介なレースだった。昨日と同様、ペースに苦しんだ。ひとつ順位を上げることができたのはポジティブな点と言えるが、そこからさらに上がるのは難しかった。望んでいた週末ではなかったが、見直しを行い、来週末には立て直したい」

(ノリスとフェルスタッペンがポイント差を縮めてきていることに、大きな脅威を感じているかと聞かれ)「明らかにマックスは迫ってきているし、ランドもそうだ。でも、他とのギャップについて安心できたことは一度もなかった。確かに、ある時点では比較的大きかったけれど、リラックスしたり、のんびりできると感じた瞬間は一度もなかったんだ」

「僕のメンタリティは変わっていないし、今後も変わることはない。毎週末、自分ができる最高の仕事をすることを目指すだけだ。そうすれば、結果は自ずとついてくる」

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とマクラーレンCEOザク・ブラウン
2025年F1第19戦アメリカGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とマクラーレンCEOザク・ブラウン



(autosport web)