
【】マクラーレン、スプリントは接触で全滅「日曜の目標は“ぶつけられないこと”」とノリス。苦しむピアストリは予選6番手
10月19日
2025年F1アメリカGPの土曜、マクラーレンのランド・ノリスはスプリントでリタイア、予選では2番手を獲得。オスカー・ピアストリはスプリントでリタイア、予選6番手だった。
スプリントをノリスは2番グリッド、ピアストリは3番グリッドからスタートしたが、ターン1のインシデントで2台揃ってリタイアという悲惨な結果になった。
良いスタートを決めたピアストリはノリスのイン側に入ろうとしたが、そこには好スタートを切ったニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)と、その向こう側にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がいた。行き場がなく、ピアストリとヒュルケンベルグは接触、ピアストリのマシンは一瞬宙に浮いた後に着地、ノリスのリヤに当たってしまった。ピアストリのマシンはサスペンションが損傷、ピットに戻ってリタイアに。ノリスはタイヤが外れ、即座にマシンを停めた。

チームは予選までに2台のマシンを修復、ノリスはポールのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と0.291秒差の2番手を獲得した。一方、ピアストリは苦戦し、予選6番手にとどまった。そのため、ノリスにとって、日曜決勝は、ドライバーズ選手権においてピアストリとのポイント差を縮める大きなチャンスになる。
また、スプリントでマクラーレンのふたりはノーポイントに終わったため、ドライバーズランキング3位のフェルスタッペンの脅威が強まることになった。ポイントリーダーのピアストリとフェルスタッペンの差は55点、2位ノリスとフェルスタッペンの差は33点となった。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
スプリント リタイア(2番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 2番手(Q1=12番手1分33秒843:ソフトタイヤ/Q2=2番手1分32秒876:ソフトタイヤ/Q3=2番手1分32秒801:ソフトタイヤ)

「難しい一日だった。今朝のスプリントで走行の機会を逃したことで、予選は昨日より確実に少し難しくなった。コンディションが変わったことも助けにならなかったが、Q3でベストラップを出せなかったのも事実なので、2番手という結果はそれほど悪くない」
「チームがマシンを元に戻すために素晴らしい仕事をしてくれた。彼らに感謝する。ロングランのデータはあまりないが、僕たちのレースペースは予選ペースよりも優れていることが多い。明日のチャンスについては、楽観的に考えつつも、現実的にとらえている」
(予選後のインタビューで語り)「今日はどういうわけか苦戦した。昨日はかなり快適に走れていたのに、他の皆が少し速くなったのか、それとも今日は風の影響をより強く受けたのか分からないけれど、僕たちはふたりとも今日はかなり苦労した」
「全力でプッシュしたから、2番手という結果には満足している。もっと悪い結果になる可能性もあった。今日ポールを取れるチャンスは全くなかった」
「明日は、とにかくぶつけられないことが一番の目標だ。マックスといいレースができることを楽しみにしている」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
スプリント リタイア(3番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 6番手(Q1=11番手1分33秒746:ソフトタイヤ/Q2=8番手1分33秒228:ソフトタイヤ/Q3=6番手1分33秒084:ソフトタイヤ)

「今日は僕たちにとって厄介な一日だった。明らかにスプリントでは望んでいた結果を出せなかった。完走できなかったのは残念だ。マシンを元に戻すために努力してくれたチームに心から感謝する」
「今日の予選はスプリント予選と比べて厳しいものだった。マシンにあまり快適さを感じることができず、すべてをまとめることができなかった。それでも明日は長いレースになり、何が起こるか分からないので、ポジションを挽回して、できることをやるつもりだ」
(autosport web)
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