
【】ハミルトン、ブレーキのオーバーヒートでバトルを断念、ペナルティも「最後は残念だったが、ポジティブな要素もあった」
10月6日
2025年F1シンガポールGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは6位、ルイス・ハミルトンは8位という結果だった。
コースのクリーンな側のグリッドについたルクレールは、スタートでハミルトンとアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を抜き、5番手に浮上。21周目にミディアムタイヤからハードに交換、セカンドスティントでも5番手を走ったが、終盤の53周目にアントネッリに抜かれて6番手となった。
ハミルトンは1周目に7番手に落ち、24周目にミディアムからハードに交換。その間、アントネッリの後ろを走り続け、抜けないまま、46周目にソフトタイヤを装着した。後方に大きなギャップがあったため、7番手の位置を守ってコースに戻ったハミルトンは、目覚ましいペースで前との差を縮めていった。アントネッリに抜かれたルクレールからポジションを譲られ、ハミルトンはアントネッリに追いついたものの、ブレーキがオーバーヒートしたため、ブレーキを冷やしながら、ペースを落として走らなければならなくなった。

ハミルトンは、ルクレールの後ろに落ち、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の0.416秒前の7位でフィニッシュ。しかしブレーキの問題に対処しながら走るなかで、何度かコース外を走ったことで、「正当な理由なく複数回にわたりコースを離れた」として5秒のタイムペナルティを受けた。その結果、ハミルトンはアロンソの後ろ、8位に降格された。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=6位(62周/62周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

「本当に難しいレースだった。残念ながら、この週末全体を象徴する内容だったと思う。金曜日からずっと、マシンの正しい感触をつかむのに苦戦しており、望んでいた形ですべてをまとめることができなかった。今日もトラフィックの中ではポジションを上げるのがほぼ不可能で、冷却の問題にも対処しなければならなかった。残念ながら、この最終結果は今の僕たちの実力を正確に反映している」
「ここ2戦でさまざまな困難に直面しているので、今はそれを詳細に分析し、再び改善できるようにする必要がある。目標は、次戦アメリカでの戦いに向けてより良い準備を整え、主要なライバルたちと再び競える状態にすることだ」
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=8位(62周/62周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト

「この数日は厳しい戦いだったが、確かにいくつかのポジティブな要素もあった。週末を通してマシンの感触は良く、レースの最後の3分の1は力強い走りができた。ソフトタイヤは強力な攻撃力を与えてくれ、前方のマシンとの大きなギャップを詰めることができたんだ。でも残念ながら、ブレーキの問題によってオーバーテイクができず、ポイントを失うことになった」
「予選から週末全体を通してもっと上位を狙える可能性があったと思う。だから今後は、オースティンに向けて与えられたものを最大限に生かし、クリーンな週末を過ごし、できる限り多くのポイントを持ち帰ることに集中したい」

(autosport web)
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