
【】ノリス、ピアストリへの追い越しに問題はなかったと主張「あの時飛び込んだことを責めるような人は、F1にいるべきでない」
10月6日
2025年F1シンガポールGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは3位表彰台を獲得した。
決勝スタート直後に、ノリスはアクシデントを起こした。5番グリッドから好スタートを決め、ターン3でピアストリのイン側のラインを取り、追い越しをかけたノリスは、ブレーキングが遅すぎたため、2番手スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のリヤに接触し、フェルスタッペンを避けようとして、アウト側のピアストリにもぶつかった。
このインシデントでノリスのウイングはダメージを負ったが、走行を続けることができた。また、ペナルティを受けることはなく、3番手を維持した。
ノリスは、マシンに不調を抱えるフェルスタッペンとの差を縮め、1秒以内の位置を走りながらチャンスをうかがったが、最終的にはオーバーテイクをするにはいたらず、フェルスタッペンから0.636秒差の3位でフィニッシュした。
今回、マクラーレンはコンストラクターズタイトルを確定させたが、ドライバーズタイトルの戦いは続いている。首位ピアストリは今回4位という結果で合計336点、2位ノリスは314点で、ふたりの差は22点に縮まった。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(62周/62周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

「厳しいレースだった。全力を尽くしたし、かなり接近もしたが、マックスは今日は一切ミスをしなかった。何度かサイド・バイ・サイドの場面もあり、良いバトルができた。ジョージ(・ラッセル/メルセデス)に追いついてプレッシャーをかけたかったが、このサーキットではチャンスが本当に限られていた」
「それでも結果には満足している。マシンは速かったし、チームは2年連続でコンストラクターズ選手権を制した。今回の素晴らしい成功を成し遂げるために尽力したチームの全員に、心からおめでとうを伝えたい。彼らは本当に素晴らしい仕事をした。僕たちはこの成果をチーム一丸となって勝ち取った」
「チームとしてしっかりとこの勝利を祝ったうえで、残りのシーズンに向けてすぐに仕事へ戻るつもりだ」
(レース後の会見でピアストリとの接触について語り)「(レース序盤10秒間については)正直なところ、あまり覚えていない。スタートは良かったと思う。右側のグリッドの方が状態が良かったし、発進もうまくいったと思う。ターン1、ターン2で良い位置にマシンを入れることができた」
「オスカーのイン側に大きなスペースがあった。とても接近していたし、まだ路面の一部が濡れていて乾きかけだったから、かなり滑りやすかった。マックスのマシンのリヤにほんの少し触れてしまい、その影響で軽く修正が入ったが、それだけだ」
「結果的にふたつポジションを上げられたという点で良かったと思う。あの時に抜いていなければ、その後では絶対に抜けなかっただろう」
「グリッド上の誰であっても、僕と同じことをしたはずだ。大きなスペースがあれば、イン側にマシンを入れるのが普通だ。それを非難するような人は、正直言って、F1にいるべきではない」
「だから、自分のやったことに問題があったとは思っていない。もちろん、マックスとの距離を少し見誤ったのは確かだが、それもレースだ。実際、それ以外に何も起きていないし、どちらにしても僕はオスカーの前に出ていたと思う。なぜなら僕はイン側で、オスカーはアウト側のダーティーなラインを走っていたからだ」
「もちろん、見直してみる必要はあるし、自分にできた改善点があったか確認したい。チームメイトと接触するのは、正直いって一番避けたいことだ。そうなると君たち(メディア)から質問攻めに遭うだけだからね」
「僕も彼と同じように、何かを失う余裕はない。接触すれば自分だって損をするリスクがある。だから次はもっとうまくできるようにしたい」
「でも、FIAも問題なしと判断したし、チームもそう判断した。だから、それで終わりだ」
(autosport web)
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