
【】ピアストリ、ノリスの接触とチームの不介入に「不公平」と憤慨「チームメイトにぶつかるって最低じゃないか」
10月6日
2025年F1シンガポールGP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリは3番グリッドから4位でフィニッシュした。
決勝スタート直後に、ピアストリとチームメイトのランド・ノリスの間に接触が起きた。5番グリッドのノリスは素晴らしいスタートを切り、ターン3でピアストリのイン側のラインを取った。強引な追い越しをかけたノリスは、ブレーキングが遅すぎたため、2番手スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のリヤに接触し、フェルスタッペンを避けようとして、アウト側のピアストリにもぶつかった。
ノリスはピアストリの前に出て、3番手に上がり、ピアストリは4番手に下がった。スチュワードはペナルティの必要なしと判断し、チームも、ノリスはフェルスタッペンを避けようとしていたため仕方がなかったとして、介入しないとピアストリに伝えた。

ピアストリは、序盤の数周にわたり、無線を通して不満を示し、「あれはチームメイトらしくなかった」「ランドは僕を押しのけてもOKということ?」「(チームとして何も対応しないと聞いて)そんなの不公平だ」「他のマシンを避けるためにチームメイトにぶつかるって、それは避け方として最低じゃないか」と訴えた。チームからの答えは、「後で検討しよう。今はレースに集中してくれ」というものだった。
予選ではピアストリの方が速かったが、レース中はノリスの方がペースが良く、ピアストリは抜き返すチャンスを得られなかった。さらに、唯一のタイヤ交換の際に、作業が遅れ、約5秒停止せざるを得なかった。ピアストリはポジションを落とすことはなかったが、前を行くノリスとのギャップは大きく拡大。ピアストリは最後までプッシュしたものの、最終的に2.080秒届かず、4位という結果に終わった。
今回、マクラーレンはコンストラクターズタイトルを確定させたが、ドライバーズタイトルの戦いは続いている。首位ピアストリは336点、2位ノリスは314点で、ふたりの差は22点に縮まった。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(62周/62周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

「このチームを本当に誇りに思う。僕たちは2年連続でコンストラクターズ選手権を制した。チーム全員が非常に誇りに思っている。今年ここまでのシーズンは本当に素晴らしいものであり、これほど早い時期にタイトルを決められたのは素晴らしい成果だ。チーム全員に心からおめでとうと言いたいし、全ての努力に感謝している」
「僕自身のレースは少し難しいものになったが、チームとして一緒に振り返るつもりだ。これから少し休息を取り、アメリカに向けて気持ちをリセットする」
(『Sky Sports』に対してコメントし)「当然ながら厳しいレースだった。特に1周目は難しかった。まだリプレイを見ておらず、車内の映像でしか分からないから、これから確認しに行くつもりだ」
「接触する意図は全くなかったと思うが、実際に接触はあった。だからこそ、リプレイを見て、正確に何が起きたのかを確認する必要があると思っている」
「テレビカメラの映像をまだ見ていないから、何かを言う前に、まずそれを確認する必要がある」
「(気持ちを切り替えるには)この週末から学べることを整理して、改善できる部分を見つけなければならない。全体としてはとても良い週末だった。フリープラクティスも良かったし、予選も良かった。レースでは少し立ち上がりが遅かったかもしれないが、ペース自体はかなり良かったと感じている」
(autosport web)
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