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グランプリのうわさ話:COTA会長、オースティンで開催されるアメリカGPの契約延長に楽観的
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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アメリカGPのプロモーターたちは、今年のイベント開催にあたり、F1との新たな契約を発表したいと考えている。COTA会長のボビー・エプスタインは、アメリカの雑誌「レーサー」に対し、「楽観的だが、急ぐ必要はない」と語っている。オースティンのグランプリはアメリカ国内で開催されるグランプリのなかで唯一、危機に瀕する可能性があると考えられている。
マイアミGPはF1に最も高額な開催権料を支払っており、ラスベガスのグランプリはリバティ・メディアが主催しているためだ。しかし、オースティンはアメリカで正式なサーキットで開催される唯一のグランプリであり、他の地元のレースとは比べものにならないほどファンが集まる。それが、エプスタインが近いうちに新たな契約を結ぶことに楽観的な理由だ。
エプスタインは、次のように述べた。「交渉は継続中だが、我々は楽観的だ。彼らも我々と同様に継続を望んでいることに疑いの余地はない。これは対話の良い出発点だ」そして彼は次のようにつけ加えた。「我々の側にも彼らにも緊急性はないと思うし、時が来れば合意に達すると確信している」
■regist■エプスタインは次のように明かした。「両者の間には実際には大きな相違点はないと思うが、今年はクラブが満員なので、彼らはパドッククラブの拡大を望んでいる。ホスピタリティの需要は非常に大きいため、彼らはより大きなパドッククラブを望んでおり、我々は本当にユニークなものを作ろうとしているので、契約延長と同時に発表したいと考えている。現在存在する他のどのパドッククラブとも違ったものになるだろう」
イギリスにはグッドウッド・フェスティバル、イタリアにはミナルディ・デイズがある。ジャンカルロ・ミナルディとイモラ・サーキットが推進するこのイベントは、今やイタリア国内の夏の風物詩となっており、参加者の数と質が向上を続けるにつれ、この歴史的なサーキットにますます多くのファンが集まるようになっている。
F1史上最も有名な小規模チームの祭典として始まったこのイベントは、今ではスピードの祭典となり、イタリアのモーターレース界の大物たちだけでなく、このイベントの活気に満ちた雰囲気に浸りたい多くの外国の観客も集めている。
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先週末、2万人を超えるファンがアウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリに集まり、コース上、パドック、サーキットの博物館に展示された700台を超えるクルマを鑑賞した。そのなかにはマーチの最初のF1カーである701から、2011年のウイリアムズFW33まで、19台のヒストリック・グランプリカーが含まれており、今日の基準ではほぼグリッドを埋め尽くす状態だった!
地元住民であり、ミナルディで最も多くのグランプリに出場したドライバーであるピエルルイジ・マルティニは、自身のM189と数週間前に入手した2台の6輪ティレルP34をドライブし、元チームメイトのルイス・ペレス・サラとカーデザイナーのガブルエル・トレドッツィがガレージから彼をサポートした。
ブラジル人のロベルト・モレノは、M189だけでなく、1980年代初期にマルティニが大成功を収めたラルトのF3カーもドライブした。1度のグランプリウイナーも、マルティニのクルマをコースで試していた。ここで彼はキャリアに終止符を打つ事故に遭ったのだ。また、1972年と1973年にフェラーリのドライバーだった不滅のアルトゥーロ・メルツァリオは、82歳という高齢ながらも自身が所有するルッキーニ・アルファロメオをドライブした!
興味深い観客として、元ウイリアムズのチームメイトであるリカルド・パトレーゼとティエリー・ブーツェン、元ミナルディのドライバーであるアレッサンドロ・ナンニングとルカ・バドエル、そしてマクラーレン、アルファロメオ、トールマンのドライバーだったブルーノ・ジャコメリが来場し、参加したグランプリドライバーの数は10人になった!
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ミナルディが祭典のためにアウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを利用する前に、マクラーレンはイタリアのサーキットを2日間借り切って、インディカー・ドライバーのパト・オワードがホームレースのメキシコGPのFP1セッションに出場できるよう準備を整えた。オワードが地元の観客の前でマクラーレンのためにドライブすることになるのは2年連続となるが、セルジオ・ペレスが2025年のレッドブルの選択肢から外れたため、他のメキシコ人ドライバーがコースにいない今年は特に重要なものとなるだろう。
マクラーレンは、雨で当初の計画が台無しになった場合に備えてプランBを用意するためイモラを2日間予約していたのだが、それが賢明な判断だったことが証明された。初日の午前中は雨が降り、オワードはフルウエットタイヤでわずか9周しか走れず、午後のセッションでさらにラップを走るのを待った。残念ながら雨は降り続いたため、テスト2日目のオワードのスタートには多くの作業が残された。
2日目のドライコンディションでは、オワードは午前中にグランプリ距離を走り切った。デモタイヤとグリーントラックでの走行にもかかわらず、彼は競争力のあるタイムで走行し、その後2023年仕様のMCL30をマクラーレンのシミュレータードライバーであるウィル・スティーブンスに引き渡した。WECのドライバーであるスティーブンスの計画は、コースとシミュレーターの相関関係に取り組むことだった。ケータハムとマノーに所属していたスティーブンスは、問題なく47周を完了し、マクラーレンのテストプログラムを終えた。
F1 testing in Italiaaaa、 whats not to love. Thanks @McLarenF1 can't wait to jump back in it during Mexico GP weekend. pic.twitter.com/E19Aj0KNjy
— Pato O'Ward (@PatricioOWard) September 11、 2025