「ソフトを選んだのは唯一残っていた新品だったから」「安全策を取ったのは正解」/F1第17戦予選コメント(2)
2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPの予選が行われ、ポールポジション〜5番手のドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション〜5番手のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 5番手(Q1=4番手1分41秒646:ミディアムタイヤ/Q2=4番手1分41秒455:ミディアムタイヤ/Q3=5番手1分42秒070:ソフトタイヤ)
「慌ただしい予選セッションだった。おそらく5番手は今日達成できた最大限の結果ではないかもしれないが、それでも明日に向けていいスタート位置になった。他の人たちがどれほどこの難しいコンディションで苦戦し、彼らがどの位置につけているかを考えると、よりいっそう重要だ」
「ただ風が吹いたり、何度か雨が降ったり止んだりしたせいで難しくなったのではない。僕たちは今週末Q1で初めて投入したミディアムタイヤを評価しなければならなかった。最初のふたつのセッションを通過するには役立つタイヤだとわかったが、路面が冷えてさらに雨が降ってきたので、僕たちは最後のランにはソフトを選択した。おそらく正しい選択だったと思う。でもトラック上がやや滑りやすい状況だった早い段階で僕たちは走ったので、ラップタイムを最大限に更新できなかった。個人的な観点からも、今週末は100%の感触ではなかった」
「今日はそのせいでより厳しい状況だったが、今晩は休んで、明日もっと強くなって表彰台争いに加わることを楽しみにしている」
■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
予選 4番手(Q1=10番手1分42秒247:ミディアムタイヤ/Q2=5番手1分41秒464:ミディアムタイヤ/Q3=4番手1分42秒717:ミディアムタイヤ)
「全員にとって非常に難しい予選セッションだったね! とても風が強いコンディションで、雨も降ったので、特にコース上の白線はまるで氷のようだった。どれくらいプッシュするか、いつするのかを判断するのが本当に難しくて、すべての赤旗中断も状況を悪化させた。予選では通常リズムを掴みたいものだけど、今日はそれができなかった」
「最後のランにはミディアムタイヤを選択した。まだトラックが冷えていて滑りやすかったので、タイヤを求められた温度に上げることができなかった。最終コーナーで突風が吹いてコンマ数秒ロスしたので、それらがなければ、フロントロウに立てただろう。残念だけど、それでも明日はまずまずのスタートポジションだ。トップ3争いに加われることを願っている」
■リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・フォーミュラ1チーム)
予選 3番手(Q1=11番手1分42秒257:ミディアムタイヤ/Q2=7番手1分41秒537:ミディアムタイヤ/Q3=3番手1分41秒707:ミディアムタイヤ)
「今日は本当に素晴らしい一日だった。これまでで最もクレイジーな予選のひとつだったが、ラップから最大限の結果を出すために安全策を取ったのは正解だった。風が強い状態は、雨よりも難しいことがある。どこから吹いてくるか分からないからだ」
「ラップごとに変化していたが、僕たちは攻めに出て、すべてがかみ合って、力強い予選結果を得られたことにとても満足している。明日は厳しいレースになるだろう。でも絶好のスタート位置を確保できた。周囲にいるライバルたちの強さは理解しているが、チームとして懸命に戦い、この位置を守るために挑んでいく」
■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
予選 2番手(Q1=14番手1分42秒635:ソフトタイヤ/Q2=9番手1分41秒675:ミディアムタイヤ/Q3=2番手1分41秒595:ミディアムタイヤ)
「今日は素晴らしい仕事をしたね! とてもハッピーだ。極めて難しい予選を完璧にこなした。すべての判断を適切に行い、最も重要な局面で堅実なラップをまとめることができた」
「自分たちが積み重ねている進歩と今日の結果を誇りに思うべきだ。同時に週末はまだ終わっていない。明日は厳しいレースになるだろうが、自分のペースには大きな自信があるし、素晴らしい結果を持ち帰るために全力を尽くすつもりだ。やってやろう!」
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
予選 1番手(Q1=2番手1分41秒331:ミディアムタイヤ/Q2=1番手1分41秒255:ミディアムタイヤ/Q3=1番手1分41秒117:ソフトタイヤ)
「今日の自分たちのパフォーマンスに本当に満足している。フィニッシュラインを越えた時にはとても楽しい気分だった。もちろん、セッションを通して赤旗による中断が多く、リズムをつかむのが難しかった。このサーキットでのラップはまとめるのが難しく、限界で走るのも簡単ではない。予測不可能なコンディションでは、ミスをしがちになるからだ」
「Q1とQ2はとても良い流れで進み、走るたびに感触が良く、マシンに快適さを感じていた。Q3は待ち時間がとても長く、ミディアムタイヤで行くかソフトで行くかの判断も難しかった。そして、すべてが最後のラップにかかっていた」
「結局、最後のラップではソフトタイヤを選んだが、それは自分の好みではなく、唯一残っていた新品タイヤだったからだ。グリップレベルがどれほどあるか完全には分からないなかで、攻め切らなければならなかった。そのラップをうまくまとめられ、ポールを獲得できたのは、大きな成果だったと思う」
「この週末のロングランの感触には満足しているので、明日、同じようにポジティブなパフォーマンスを見せられることを期待している」
(予選後のインタビューで語り)「赤旗があまりにも多く、長い予選だった。ラップをまとめるのが難しかった。ほとんどの場合、タイヤが十分に準備できていないか、赤旗が出るかだったからね。特にQ3は少し雨が降り、とても難しいセッションだった。最後のラップは『とにかく攻めるしかない』という感じだった」
「自分が望んでいたベストなタイヤを使えたわけでもなかった。赤旗が多すぎて、タイヤが尽きてしまったんだ。それでも、今週末ここまでの流れにはとても満足している。FP1から悪くなかったし、少しずつ改善してきて、重要な予選で結果を出せた」
「明日も長いレースになる。良いスタートを切りたいが、いずれにしても自分たちのレースをして、タイヤをしっかりケアしなければならない。ここは通常よりコンパウンドがソフト寄りだから、タイヤにはかなり厳しいからね。何が起きるか見てみよう」