【初日レポート】
ミディアムのハミルトンが最速、フェラーリがワン・ツー。タイトルかかるマクラーレンは手痛い初日/F1アゼルバイジャンGP FP2
2025年9月19日(金)、F1第17戦アゼルバイジャンGPのフリー走行2回目が行われ、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)となっている。角田裕毅(レッドブル)は14番手だった。
気温24度、路面温度32度というドライコンディションで、現地時間16時にセッションがスタート。FP1では全車がソフトタイヤだけで走り切るという状況だったが、このFP2ではタイヤはばらけており、各車ミディアムタイヤかソフトタイヤを履いている。アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)だけがハードタイヤだ。
FP1に続いて走れば走るほど路面が改善され、トップタイムが更新されていく。途中コーナーを曲がり切れずランオフエリアに飛び出すマシンもあったが、大きな混乱にはならなかった。ソフト勢がトップタイムを更新するなか、一時はミディアムのガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)が1分42秒561でトップに立った。
アゼルバイジャンGPで4年連続ポールポジションを獲得しているシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、1分41秒786を記録しトップに浮上。チームメイトのルイス・ハミルトンはミディアムタイヤで、1分41秒938で2番手に浮上した。ハミルトンはその後1分41秒543とルクレールを0.243秒上回ってトップに立っている。
3番手につけたのはランド・ノリス(マクラーレン)で、タイムは1分42秒199だ。僅差でミディアムのカルロス・サインツ(ウイリアムズ)が4番手に続き、ハードタイヤを履くチームメイトのアルボンも8番手につけている。角田はソフトで1分43秒415をマークし14番手だ。
セッション後半に入ると各車新品タイヤに履き替えてコースに出た。新品ソフトを投入してハードタイヤとミディアムタイヤを温存するドライバーと、新品ミディアムを投入するドライバーに分かれており、角田は新品ミディアムを選択した。そんななかノリスは、コースに出た直後にターン4で左のリヤタイヤをウォールにヒットしてしまい、低速走行でピットに戻った。またピアストリもターン15で右の前後のタイヤがウォールにぶつかり、一度ピットに戻ったが、その後走行を継続している。そのほか、フランコ・コラピント(アルピーヌ)も同じくターン15で右のリヤタイヤをウォールにぶつけていた。
新品ソフトを投入したルクレールは1分41秒367をマークしてトップタイムを更新した。ソフト勢ではジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分41秒770で3番手、ミディアム勢ではオリバー・ベアマン(ハース)が1分41秒891で4番手に浮上しており、セッション後半に入っても路面の改善しろの大きさが見て取れる。角田も1分42秒444とタイムを更新。そんななか今度はハミルトンが1分41秒293でトップに立った。
このFP2は、タイヤの使い方に関して大きく分かれることになり、ルクレールをはじめ、メルセデスの2台、フェルスタッペン、マクラーレンの2台、アストンマーティンの2台はグランプリ初日をソフトタイヤのみで乗り切ることになった。トップはハミルトン、2番手にルクレールとフェラーリが初日をワン・ツーで終え、ラッセルが3番手、アンドレア・キミ・アントネッリが4番手とメルセデス勢が続いた。
5番手以降はオリバー・ベアマン(ハース)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、エステバン・オコン(ハース)、アルボン、ノリスとなっている。ノリスはセッション後半を走ることができず、わずか7周で走行を終えることになった。