【初日レポート】
修復作業による約30分の赤旗中断で消化不良なセッションに。トップはノリス、角田6番手/F1アゼルバイジャンGP FP1
2025年9月19日(金)、F1第17戦アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目が行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がトップタイムをマークした。2番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(レッドブル)は6番手だった。
F1はヨーロッパラウンドを終え、シーズン後半戦のフライアウェイラウンドに突入する。その初戦が今週末のアゼルバイジャンGPで、舞台はバクー市街地サーキット。持ち込まれたタイヤはハードがC4、ミディアムがC5、ソフトがC6という最も柔らかい組み合わせの3種類で、C6タイヤの使用は第10戦カナダGPに続いてこれが4回目だ。
気温25度、路面温度32度というコンディションで、現地時間12時半にセッションがスタート。各車ソフトタイヤでコースに出て行く。ノリスはマシンのパーツにカバーをつけたまま走行してしまったことで、一度ピットに戻ってそれを外す作業が行われた。アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は走行中に左のミラーが外れてしまうトラブルに見舞われた。
一方、ドライバーズ選手権でトップに立つピアストリは、わずか2周を走ったところでピットに戻り、マシンを降りた。マクラーレンのチームクルーが作業を行っており、一時は国際映像のカメラを遮って作業を隠していた。
開始から13分過ぎ、ターン16でコースと縁石の隙間を埋めるゴムのようなものが外れたため、セッションは赤旗中断となった。外れたゴムが排除されことで赤旗は解除されたものの、修復作業が続けられていたためかイエローフラッグの表示は消えず、セッションは中断されたままだった。
残り時間21分のところでFP1は再開され、ピアストリもコース復帰を果たした。タイムシートのトップはノリスで、タイムは1分42秒704。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分43秒704で2番手に続いたが、そのタイムをルクレールが上回り、1分43秒256で2番手に浮上した。一方チームメイトのルイス・ハミルトンは、フロントウイングの左の翼端版などにダメージを負っており、一度ピットに戻った。
3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)がつけており、タイムは1分43秒421。その後ろには0.142秒差でアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がつけているが、アルボンはターン15で右のリヤタイヤがウォールに接触していた。角田は最初のソフトタイヤで1分44秒716をマークし、その後2セット目の新品ソフトで1分43秒738を記録して5番手に上がった。
ピアストリはタイヤがウォールに接触しつつも1分43秒014で、ノリスと0.310秒差の2番手。フェルスタッペンは新品ソフトを投入したが、ミスがあったためタイム更新とはならなかった。
ノリス、ピアストリ、そしてラッセルを上回ったルクレールというトップ3でセッションは終了。4番手以降はラッセル、アルボン、角田、フェルスタッペン、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、リアム・ローソン(レーシングブルズ)、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)というトップ10になっている。