全F1ドライバーのペナルティポイント累積状況。出場停止処分に近いのは10点ベアマンと9点フェルスタッペン
ペナルティポイント累積による出場停止処分を避けるために、今後数戦にわたって特に行動に注意しなければならないのは、ハースのオリバー・ベアマンと、レッドブルのマックス・フェルスタッペンだ。違反を犯した際にスチュワードから科されるペナルティポイントが、12カ月の間に累計12ポイントに達すると、自動的に出場停止のペナルティを受ける。アゼルバイジャンGPを前にベアマンは10点、フェルスタッペンは9点のポイントが累積している。
これからグランプリが行われるアゼルバイジャンとシンガポールの舞台は、接触やトラブルが頻発することで知られる市街地サーキットであるため、ドライバーたちはより一層注意が必要だ。
現実的に出場停止の危険が最も高いのはベアマンだ。現在累積している10点のうち6点は赤旗下での違反によるもので、今年のモナコGPで赤旗中に追い抜きを行い2点、イギリスGPの赤旗下でクラッシュして4点を科された。今年のブラジルGPを前に2点が消滅するが、このまま今年さらなるペナルティポイントを受けなかったとしても、次にポイントが消滅するのは来年5月であり、依然として危険な状態が続く。
フェルスタッペンは現在9点。次にポイントが削除されるのは今年の10月末であり、それまでは自動的な出場停止までわずか3点という状態で過ごさなければならない。
このふたりに続いてペナルティポイントが多いのは、選手権ポイントリーダーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とリアム・ローソン(レーシングブルズ)で、それぞれ6点が累積している。ピアストリは今年のブラジルGP前に2点が消えるため、少なくとも今後数カ月、違反を犯さなければ、タイトル争いに影響することはないだろう。
ペナルティポイント5点を抱えているのは、ランス・ストロール(アストンマーティン)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)だ。その後に続くのは、4点のフランコ・コラピント(アルピーヌ)、3点のランド・ノリス(マクラーレン)と角田裕毅(レッドブル)、2点のカルロス・サインツ(ウイリアムズ)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、1点のジョージ・ラッセル(メルセデス)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。
直近の12カ月で全くペナルティポイントを科されていないのは、5人。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、エステバン・オコン(ハース)、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)は、現在ペナルティポイントがゼロの状態だ。