「改善を実感できて報われる思いだ」「数少ない、勝てる速さがなかった週末のひとつ」/F1第16戦決勝コメント(2)
2025年F1第16戦イタリアGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーたちが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(53周/53周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「今日のペースとスタート位置を考えれば、5位が達成可能な最大の結果だったと思う。序盤には、前を行くシャルル・ルクレールのフェラーリと戦えたことにはまずまず満足している。(直線スピードにおいて)彼らが多少有利だろうと考えていたが、しばらくは彼のDRS圏内にとどまることができた。残念ながら、このサーキットではDRSを使ってもオーバーテイクはとても難しく、攻撃を仕掛けることはできなかった」
「コンストラクターズ選手権でフェラーリに少しポイント差を広げられたのは残念だ。ただ、もっと悪い結果にもなり得たし、残り8戦を戦って、最終的に2位を獲得するチャンスは十分にある。次戦に向けて気持ちを立て直し、バクーで良いパフォーマンスを発揮することを目指す」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=4位(53周/53周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「全力を出し切った。スタート直後にオーバーテイクした後、3番手を守ろうとしたが、タイヤのオーバーヒートでグリップを失い、オスカーを抑えるのが難しかった」
「最終的に今日は勝利を争うだけのペースを見つけることはできなかったが、それでもすべての力を出し切って、最大限の結果をつかんだ」
「モンツァはいつも僕たちにとって特別なレースだ。ティフォシからの信じられないほどの声援は、僕たちにとって大きな意味を持つ。来年は表彰台の最上段に立って、誇らしく思ってもらえるよう、全力を尽くす」
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(53周/53周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト
「難しい一日だった。レース序盤と終盤の両方で、学ぶべき点がかなりあった」
「モンツァは本質的に独特なサーキットだが、来年や2025年後半の他の低ダウンフォースのコースに向けて、改善できる点がある」
「ポジション入れ替えの指示については、最終的には公正だった。ただ、こうしたレース状況ではいつもそうであるように、今後話し合うべきことはある。でも今はバクーに向けて再び集中する時だ」
(決勝後の会見で語り)「ポジションを戻すことに、明らかに正当な理由があった。ランドは予選で僕より上位を獲得し、レース全体を通して、彼が前を走っていた。だから理解できる。ただ、いくつか話し合うべき点はあると思う」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(53周/53周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト
「今日は優勝にチャレンジできるだけの速さがなかった。今年数少ない、勝てる速さがなかった週末のひとつだ」
「それでも良いレースだったし、楽しめた。今日は自分にできることをすべてやった。スタートでは良いバトルができた。マックスとはいつも良いバトルになるが、今日は彼が勝った。この週末は彼らが勝者にふさわしかったと思う。僕にできることはそれ以上なく、2位が最大限の結果だった」
(『Sky Sports F1』に対してポジション入れ替えについて語り)「その後は自由にレースができたし、結局は僕も損をした。彼はDRSを使って僕にチャレンジできたのだから」
「逆の立場でも同じことをしただろう。チームとして正しいと思うことをやらないといけない。公正にやる、それが僕らのやり方だ。他人の意見は気にしない。自分たちが正しいと思う方法でやるだけだ」
「チームとしては、何も悪いことをしていないドライバーを怒らせるようなことはしたくない。そして今日こういうことが起きたのは、僕のせいではなかった」
「僕もオスカーも、ポジションを譲られるような形で勝ちたくもないし、負けたくもない。でも、外部の人たちが何を言おうと、僕たちはチームとして正しいと思うことをやり、自分たちのやり方を貫く」
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(53周/53周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「素晴らしい週末だった。また勝つことができて、本当に信じられない気持ちだ。しばらく勝利から遠ざかっていたからなおさらだ。マシンへの理解を深めるなかで果たして来た改善を実感でき、本当に報われる思いだよ」
「ここに持ち込んだアップグレードはしっかり機能し、マシンのセットアップについても一歩前進した。全体的にこのマシンは、低・中ダウンフォースのサーキットで調子が良くなっている。これまでやってきたように、努力し続けて改善を試みていかなければならない」
「オーバーテイクを終えてからは、自分自身のレースに集中し、ターゲットを達成しつつタイヤをケアすることに専念した。最良のタイミングでピットインして、ハードタイヤに履き替えた。そうしてマクラーレン勢との差をできるだけ広げようとした」
「本当に素晴らしい週末だった。こういうシーズンにおいては、とても重要な週末だ。まだ勝つチャンスが残されていることが分かったので、本当にうれしい」
「チーム全員がこの週末を通してマシンの改善に全力で取り組んだ。ここにいる全員にとって素晴らしい結果となったし、チームとローレン(・メキース代表)にとって大きな勝利だ」
(レース後のインタビューで語り)「1周目は少しついてなかったけれど、その後は飛ぶように走り続けた。本当に楽しかったよ」