
【】F1史上最速レースをフェルスタッペンが制す「まだ勝てると分かってうれしい。飛ぶように走れた」メキース体制では初勝利
9月8日
2025年F1イタリアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはポール・トゥ・ウインを飾った。フェルスタッペンにとって通算66回目であり、シーズン3回目の勝利に当たる。
ポールから好スタートを決めたフェルスタッペンだが、2番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)から仕掛けられ、サイド・バイ・サイドでファーストシケインに進入。フェルスタッペンはシケインをカットして、トップでコースに復帰した。2周目の初め、スタートでの動きがペナルティ対象になるのを避けるため、フェルスタッペンはノリスにリードを譲り、2番手を走行。4周目のターン1で改めてノリスを抜き、首位を奪還した。
フェルスタッペンは、ノリスとオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とのギャップを拡大し始め、37周目にタイヤ交換を行う際にノリスに約5秒先行。トップ3のなかで最初にピットインを行ったフェルスタッペンは、3番手でコースに復帰、ピアストリが45周目、ノリスが46周目にピットストップを済ませた後に、再びトップに立った。
ノリスのピット作業に時間がかかってピアストリの後ろに落ち、ふたりがポジションを入れ替えるという動きがマクラーレンであるなか、フェルスタッペンは首位を快走し、2位ノリスに19.207秒の差をつけてチェッカーを受けた。現チーム代表ローレン・メキースが加入してからレッドブルが優勝を飾ったのは、これが初めて。
なお、このレースのタイムは1時間13分24.325秒(平均速度250.706km/h=155.791mph)で、F1史上最速のレースとなった。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(53周/53周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「素晴らしい週末だった。また勝つことができて、本当に信じられない気持ちだ。しばらく勝利から遠ざかっていたからなおさらだ。マシンへの理解を深めるなかで果たして来た改善を実感でき、本当に報われる思いだよ」
「ここに持ち込んだアップグレードはしっかり機能し、マシンのセットアップについても一歩前進した。全体的にこのマシンは、低・中ダウンフォースのサーキットで調子が良くなっている。これまでやってきたように、努力し続けて改善を試みていかなければならない」
「オーバーテイクを終えてからは、自分自身のレースに集中し、ターゲットを達成しつつタイヤをケアすることに専念した。最良のタイミングでピットインして、ハードタイヤに履き替えた。そうしてマクラーレン勢との差をできるだけ広げようとした」
「本当に素晴らしい週末だった。こういうシーズンにおいては、とても重要な週末だ。まだ勝つチャンスが残されていることが分かったので、本当にうれしい」
「チーム全員がこの週末を通してマシンの改善に全力で取り組んだ。ここにいる全員にとって素晴らしい結果となったし、チームとローレン(・メキース代表)にとって大きな勝利だ」
(レース後のインタビューで語り)「1周目は少しついてなかったけれど、その後は飛ぶように走り続けた。本当に楽しかったよ」

(autosport web)
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