【決勝日コメント】
角田裕毅13位、ローソンとの接触でフロアに損傷「入賞争いしていないドライバーが不要な動き」と強く非難
2025年F1イタリアGP決勝で、レッドブルの角田裕毅は13位で、ポイント獲得はならなかった。
9番グリッドからポジションを守ってレースをスタート。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)からのプレッシャーを受け続け、18周目に抜かれて10番手となった。
後ろを走るオリバー・ベアマン(ハース)が18周目にピットインしたため、レッドブルはアンダーカットを防ぐために翌19周目に角田をピットに入れた。僅差でベアマンの前で戻ったものの、タイヤが冷えた状態だったため、ベアマンにシケインで抜かれ、角田は最下位からセカンドスティントをスタートすることに。
リアム・ローソン(レーシングブルズ)のすぐ後ろを走った角田は、27周目に前に出たものの、激しいバトルが続き、30周目には接触が起きた。ローソンが角田を抜こうとした際に2台が接触、いったんローソンは前に出るが、すぐにポジションを戻した。
この接触で、角田のマシンのフロアがダメージを受け、パフォーマンスが低下したということだ。その後のレースではオーバーテイクでポジションを上げていくことはできず、13位でフィニッシュ。前戦オランダGPに続く連続入賞は果たせなかった。
■角田裕毅(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=13位(53周/53周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
「週末の序盤がとても良い滑り出しだっただけに、フロアに大きなダメージを負うようなアクシデントが起きてしまい、とても悔しいです。特に、本来ならポイント争いができていたはずのレースだったので余計にそう感じます」
「全体としてはとても速さがあったのですが、ダメージを負ってからはペースが全く出ませんでした」
「良かった点としては、ショートランでは改善が見られましたし、昨日のQ2ではマックスにかなり近づけていて、レースごとに前進できているのを実感しています」
「今日のようなレースの後は、気持ちを切り替えて、予選ラップなどのポジティブな面に目を向けるしかありません。もちろん悔しさはありますが、それでも戦い続けて、自分を信じ続けなければならないと思います」
「マックス(・フェルスタッペン)は今週末、新しいフロアを使用していましたが、僕のマシンにはそのアップグレードは入っていませんでした。それでも昨日の予選であれだけのパフォーマンスを引き出せたことには満足しています」
「今は残りのシーズンに集中しており、これまで積み上げてきた進歩のペースを維持していきたいと思います」
「そして今日の勝利について、チームとマックスを祝福したいです。久しぶりの優勝を果たし、バクーに向けてこの週末を最高の形で締めくくることができました」
(レース直後のインタビューで語り)「最初は悪くなかったです。でも第2スティントで、ポイント争いをしていないドライバーに気を取られてしまって、大きなダメージを受けました。それでペースを大きく落としてしまいました。正直、とてもフラストレーションが溜まります。僕はポイントを争っていたのに、ローソンのあんな不必要な動きに巻き込まれてしまって。本当に、何と言えばいいのか分かりません」
「彼は最近も接触をしており、アグレッシブなドライバーだということは分かっています。それ自体は悪いことだとは思いませんが、同時に越えてはいけない一線というものがあるはずです。それを超えてしまったんです。特に同じ(レッドブルの)グループ内の相手なのに、です」
「彼の置かれている状況は理解しています。シート争いがどこよりも激しい状況にあるのは確かです。でも、それでも常に守るべき一線があって、互いにリスペクトが必要です」
「だから、本当に残念です。どう言えばいいのか分からないですね」