レーシングブルズの表彰台獲得で「ホンダとしては救われた気持ち」と折原GM。2度のPU交換を経て3位入賞のハジャーに感謝
2025年F1第15戦オランダGPの決勝レースで、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チームのアイザック・ハジャーが3位に入賞し、表彰台を獲得した。ハジャーはグランプリ初日にパワーユニット(PU)のトラブルに見舞われたことで走行時間を大きく失っており、難しい週末のスタート切った。そんな状況からハジャーが表彰台を獲得したことついて、レーシングブルズにPUを供給するホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネージャーは、「最高の結果を残してくれた」と感謝を述べた。
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──ホンダ・レーシング(HRC)のパワーユニット(PU)を搭載したレーシングブルズのアイザック・ハジャーが初の表彰台を獲得しました。
折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネージャー(以下、折原GM):「感謝しかありません。というのも、じつは金曜日にハジャー選手のパワーユニットにトラブルが起きて、走行時間を大きく失っていたからです。これで下位に沈んだまま終わっていたら、非常に申し訳ないところでしたが、最高の結果を残してくれました」
──チームのリリースでは、金曜日のフリー走行1回目からトラブルが出ていたようですが?
折原GM:「はい、フリー走行1回目にも起きて、フリー走行2回目に向けてパワーユニットを交換しています」
──にもかかわらず、フリー走行2回目でもトラブルが出て、ハジャーは1周しか走ることができませんでした。
折原GM:「フリー走行1回目と異なる問題がフリー走行2回目に出ました。フリー走行2回目のトラブルは高電圧系のセンサーに異常を感知したので、予防措置として新しい4基目を土曜日以降に投入する決断をしました」
──つまり、金曜日だけで、2回パワーユニットを全交換したわけですね?
折原GM:「はい。ドライバーは走行時間が制限されて大変だったと思います。そのような状況のなかで、3位表彰台という結果を持ち帰ったアイザックは本当に素晴らしい仕事をしたと思います。またホンダのメカニックはもちろん、チーム側のメカニックさんたちにも大きな負担をかけました。表彰台の下でレーシングブルズのスタッフと一緒になったので、『苦労が報われたね』と労いました」
──ホンダ勢2台表彰台は昨年の第5戦中国GP(マックス・フェルスタッペン優勝、セルジオ・ペレス3位)以来ですね?
折原GM:「レッドブル(の表彰台)も今年のカナダGP以来。ただ、今回はレーシングブルズが表彰台に上がってくれて、ホンダとしては救われた気持ちです」