キャリアに関する憶測も流れたハミルトン、待ち望んだ休暇で再充電「困難であっても進み続けなければならない」
ルイス・ハミルトンは、フェラーリでの波乱に満ちたシーズン前半を乗り越えることを促す深く内省的なメッセージによって、F1の夏休みの終わりを告げた。
ハミルトンのメッセージは、自身のパフォーマンスに公然と疑問を呈するような厳しいレースとなったF1第14戦ハンガリーGPのあと、エネルギーを充電することができた3週間の休暇後に出されたもので、休息、感謝、そして困難にもかかわらず前進することの大切さについての思いを共有した。
「休息して元気を回復できるこの時間に、僕はいつもとても感謝している」
「僕はいろいろなことについて瞑想してきた。僕たちひとりひとりは、個人的にも世界的にも、多くの困難に直面している」
ハミルトンのフェラーリへの移籍は、彼が強く望んでいた成功をまだもたらしていない。ハンガリーGPでのハミルトンの苦戦はどん底に達し、チームメイトのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した一方、ハミルトンは予選で12番手に終わった。ハミルトンは自分自身を「役立たず」と呼び、フェラーリは自分を交代させた方がいいかもしれないとまで示唆して、フラストレーションを爆発させた。
F1の恒例となっている3週間の休暇のタイミングは、7度の世界チャンピオンであるハミルトンにとって待望の休息となり、彼は精神的にリセットできたと認めた。またハミルトンは、スポーツでも人生でも、困難を乗り越えて回復力を受け入れることの必要性を主張した。
「僕たちが真実と愛の光を受け入れ、自分自身を大切にすることが、他者をよりよくケアするためにとても重要だ」
「目を背けることはできない。たとえ困難であっても、僕たちは進み続けなければならない」
ハミルトンのこうした発言は、彼のF1での長期的な将来についての憶測が続くなかでのものだ。彼が2026年までフェラーリとの契約を全うできるのかどうか、疑問視する声もある。一方で、今後のレギュレーション変更が彼のキャリアの次の章を形作る上で極めて重要なものとなるかもしれないと示唆する向きもある。
今週末のザントフォールトで2025年シーズンの後半戦が始まるが、リセットによってハミルトンの決意が結果に繋がり、困難な状況でも確かに前進し続ける準備ができていることを証明できるかどうか、ファンも評論家も注目することだろう。