早くも2026年末のF1ドライバー市場に備えるウイリアムズ代表。アルボン&サインツ維持のための計画を用意
2026年シーズンのF1ドライバーの移籍に関する噂が相次いで流れるなか、ウイリアムズF1のチーム代表ジェームズ・ボウルズは、すでに次の大きな変化に備えている。ボウルズによれば、それはそう遠くないうちに起こるということだ。
今シーズンのレッドブルの苦戦により、マックス・フェルスタッペンが2026年にメルセデスに移籍するかもしれないという噂が広がったが、フェルスタッペンは第14戦ハンガリーGPでレッドブルに留まることを改めて表明し、憶測を鎮めた。それでもボウルズは、フェルスタッペンであれ他のスーパースターであれ、ビッグネームの決断が2027年に向けてF1の地図を塗り替える可能性があると信じている。
「2026年末のドライバー市場には、新たに大きな動きがあると思う」と、ボウルズは『Sky Sports F1』に語った。
「その段階で多くの契約が発生する」
次に大きな動きが市場に起こる頃には、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)など、有力ドライバーの契約が切れることになる。このリストには、ウイリアムズ所属のカルロス・サインツとアレクサンダー・アルボンのコンビも含まれている。彼らは今シーズン、チームをコンストラクターズランキング5位に押し上げるのに大きく貢献した。
「簡単な答えはこうだ。チームの存続、チームへの投資、そして選手権勝利への方向転換の点で、我々がやっていることを信じているドライバーがふたりいる」とボウルズは語った。
ボウルズは、ウイリアムズの指揮を執って以来構築してきた長期計画には両者の維持が不可欠だと考えており、昨年のサインツの加入は、その意志を表明するものだった。
「こうしたことすべてにおける私の仕事は、彼らがその旅に対して正当な報酬を受け、同時に彼らもその旅に参加したいと望んでいることを確認することだ。それが私が彼らに提供できるものだ」
アルボンはグリッド上で最も安定しており、信頼できるドライバーのひとりとして評判が高まっているので、ライバルチームの格好のターゲットになるかもしれない。しかしボウルズは、ウイリアムズが他にはできない何かを提供できると確信している。
「もし誰かが彼らにその2倍の金額を提示したいなら、それはその人の選択だ。しかし彼らは、このマシンが明日、そして1年後にどうなるかということに直接影響を与える重要なリーダーだ。グリッドのいたるところにいるドライバーにこうした機会が提供されているわけではないし、ほぼ別の資産、別の存在として扱われる。それは我々がここでもたらしているものではない」
「ふたつ目に、確実に2026年の早い段階で、将来に向けて我々が目指す方向について話し合うことだ」
つまりボウルズは、ウイリアムズの星を明るく輝かせ続けるための明確な計画を持っており、この嵐を乗り切る準備ができているということだ。