シートをめぐる噂が流れるも、ローソンは現時点では将来のことを考えず「いいレースをすることに集中している」
リアム・ローソンは、2026年にレッドブル・レーシングに復帰する可能性については考えていないと述べ、レーシングブルズで力強いパフォーマンスを発揮することに引き続き重点を置いていると主張した。
ローソンは、2024年末のセルジオ・ペレスのチーム離脱を受けてRB(現在のレーシングブルズ)からレッドブルに移籍し、マックス・フェルスタッペンとともに2025年シーズンをスタートした。しかし、ローソンの最初の2レースがいずれも下位で終わった時点で、レッドブルは方針を転換し、ローソンの代わりに角田裕毅を起用。ローソンはレーシングブルズに再加入することになった。
レーシングブルズに復帰して以来、ローソンは第11戦オーストリアGPで自己最高の6位に入賞するなどして、20ポイントを獲得している。これにより、彼はルーキーのチームメイトであるアイザック・ハジャーとわずか2ポイント差となった。ローソンの成績がますます堅調になり、レッドブルの2026年のラインアップをめぐる噂も流れているものの、ローソンは何よりもまず現在に集中し続けている。
「正直、自分の将来については、今年は忙しすぎてあまり考えていない」とローソンは『PlanetF1』に語った。
「いいレースをすることに集中している。もちろん、最近はいくつかあったが、12レースくらいのうち3回では不十分だ。だから、もっとそうする必要がある。そうすればわかるだろう」
ローソンは、レッドブルでフェルスタッペンと短期間一緒に過ごしたことで、彼が4度のF1世界チャンピオンになった理由を細部まで観察する機会があったと語っている。ただし、2回のレースでは重要な知識を集めるための実質的な時間は得られなかったという。
「彼がやっていることを基本的にすべて詳細に見る機会があって、とても興奮した」と、ローソンが述べたと『Racingnews365』が報じた。
「正直に言うと、現時点でチーム間では多くのデータが共有されていると思う。とてもシンプルなデータだが、ドライバーとして注目するのは、速度の軌跡、つまりブレーキをかけた場所、スロットルの位置、ギヤといった、僕たちが使用するものだ」
「実際に、グリッドの向こう側の人々が何をしているのかを見ることができる。だから僕はすでにマックスとよく比較している。彼がコーナーにどうアプローチしているかとか、そういうことを見ている」
「他のチームでは得られないような詳細な情報を得ることができて興奮したけれど、2回の週末でそこから多くのことを得るのはとても難しい」
現在ローソンは勢いをつけることに集中し、レーシングブルズは依然として中団のポイント争いに加わっている。そんななか、ローソンは自身の優先事項が一時的に座っていたレッドブルのシートではなく、今この瞬間にあることを明確にしている。