ローソンの復調を喜ぶレーシングブルズ代表「彼は懸命に努力した」と称賛。新サスペンションが躍進の要因に
レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、リアム・ローソンの最近の好調ぶりを称賛し、彼の走りと、チームが最近導入した重要な技術アップグレードの両方を高く評価した。
ローソンは2025年シーズンをマックス・フェルスタッペンとともにレッドブル・レーシングでスタートさせたが、わずか2ラウンドでファエンツァを拠点とする姉妹チームのレーシングブルズに戻り、ルーキーのアイザック・ハジャーと組むことになった。ローソンが早々と戻されたのは、パフォーマンスに対する懸念が持ち上がったなかでのことで、初めの頃のローソンが、チームが知っていた自信に満ちたドライバーには見えなかったことをパーメインは認めている。
「正直なところ、彼は素晴らしい仕事をした」とパーメインが語ったと、『RaceFans』が報じた。
「レッドブルでの2回のレースは、もちろん彼にとって非常に厳しいものだった」
「彼は、私がこう言うことに感謝はしないだろうが、確かに少し落ち込んでいた。彼の足取りは元気には見えなかったので、我々は彼を助けるためにできる限りのことをした」
「もちろん、テストもしていない状態で、我々のマシンに飛び乗るのは簡単なことではなかった。彼は、今年素晴らしい活躍を見せているアイザックと対戦する。彼にとって最初のレースは日本でのことで、アイザックは本当に飛ぶように走っていた。だから、彼にとっては厳しい序盤だが、我々はいくつか変更を加えてきた」
ハジャーは序盤の直接対決で優位に立った。ローソンとのパートナーシップが始まってから最初の8戦、つまり第10戦カナダGPまでに21ポイントを獲得したのに対し、ローソンは4ポイントにとどまった。しかし、ローソンは第11戦オーストリアGPでシーズン最高の6位を獲得して以来、レーシングブルズの主なポイント獲得者となっている。パーメインはこの変化をVCARB 02のメジャーアップデートに直接結び付けている。
「彼は懸命に努力した」とパーメインは語った。
「彼と彼のエンジニアリングチームは、本当に熱心な仕事をしてきた」
「オーストリアではちょっとした躍進があった。シミュレーターで開発した新しいフロントサスペンションを、彼のために用意したが、彼はそれをとても気に入り、夢中になった。それがうまく機能した」
「そしてスパ・フランコルシャンで、あらためて彼がパフォーマンスを発揮するのを目にした。レース後にそれはわかっただろう。モナコは彼にとってまずまずのレースだったが、オーストリアでは調子を取り戻した」
レッドブルリンクでのアップグレード以降、23歳のローソンは過去4レースのうち3レースでハジャーを上回り、チームメイトとの差を縮めただけでなく、シーズン序盤に失われていた明るいエネルギーも取り戻した。
パーメインにとって、技術面の改善とドライバー自身の努力の組み合わせが、進歩を実現するための鍵となっている。今後の課題は、シーズン終盤まで勢いを維持することだ。ローソンの自信が回復したことで、レーシングブルズは、ちょうどよいタイミングで本調子を取り戻したドライバーから恩恵を受けることになりそうだ。