2025.08.16

マクラーレン、前例のないオークションを開催へ。2026年のF1&インディカーマシン、2027年のハイパーカーを年内に出品


2025年F1第14戦ハンガリーGP ランド・ノリス(マクラーレン)
Other Photo

 モータースポーツ界で初めて、マクラーレン・レーシングはRMサザビーズと提携し、資金力のある愛好家に対して、マニュファクチャラーの歴史だけでなくその未来の一部を購入できる前例のないチャンスを提供する。この注目を集める画期的なオークションは、F1の2025年シーズン最終戦となるアブダビGPの初日である12月5日に開催される。

 その主役となるものは何か? それは、マクラーレンのファクトリーで製造されるさまざまな世界クラスのシリーズ向け競技車両のうち、1台ではなく3台を、正式に発表される前に所有できる一生に一度のチャンスだ。

■2度目の3冠を目指すマクラーレン

 モナコGP、インディアナポリス500、ル・マン24時間レースで優勝し、誰もがうらやむモータースポーツの3冠を達成した唯一のチームであるマクラーレン・レーシングは、そのレガシーをさらに強化しているところだ。

 オークションには、将来のレーシングマシン3台が登場する。その内訳は、2026年シーズンを戦うF1マシンとNTTインディカー・シリーズのマシン、そして2027年のWEC世界耐久選手権を戦うハイパーカーだ。

2025ル・マン24時間
マクラーレンがル・マンで公開した2027年投入予定の新型LMDhマシン

 この大胆な動きは、1976年にインディ、1984年にモナコ、そして1995年にデビューしたル・マンを制覇したマクラーレンの、3冠の栄光を取り戻そうという野心を強調するものだ。マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは水曜日、カリフォルニア州で開催された『モントレー・カー・ウィーク』で、この画期的なオークションについて発表した。

「このオークションは、レースの歴史の一部を所有し、公式発表前にサーキットで競うマシンに入札できる特別な機会だ」

「3冠は我々の伝統の大きな部分を占めている。2027年の世界耐久選手権への参入に向けて準備を進めながら、ふたたびそれを達成しようと決意している」

「それだけでなく、これらの素晴らしいマシンには、前例のないチームへのVIPアクセスとコースでのアクションも付随している」

ザク・ブラウン(マクラーレン・レーシングCEO)
2025年F1第14戦ハンガリーGP マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウン

■他に例のない初めてのオークション

 このオークションが、歴史に残る真のピットストップとなる理由は何だろうか? 将来のF1マシンが、公式デビュー前に公開オークションにかけられるのは初めてのことだ。幸運な入札者は、サーキットでの試練を経たマシンが、それぞれのレースシリーズを戦い抜いたあとに初めて手に入れることになる。そのため、これらのマシンは単なるコレクターアイテムではなく、モータースポーツの伝説を物語る、歴戦の品となることが保証される。

 マシンに加えて、チームやトラックサイドでのアクションへのVIP限定アクセスの約束も追加されるので、最終ラップの追い越しと同じくらい爽快な取引をすることになる。

 マクラーレン・レーシングとRMサザビーズのこの革新的なパートナーシップは、レースの歴史の一部を所有することの意味を再定義することになるだろう。したがって、もし手段があり、スピードを必要としていたら、カレンダーの12月5日に印をつけてほしい。アブダビが呼びかけており、これら将来のマクラーレンのマシンは、新しい持ち主を見つける準備を整えている。



(Text : autosport web / Translation:AKARAG)

最新ニュース一覧

2025-08-16更新
2025-08-15更新
2025-08-14更新

最新PHOTO一覧






|TOP|NEWS|