ハンガリーGPのパフォーマンスは「悪い意味で傑出」とレッドブル代表。ここから学ぶことが将来への原動力になると諦めず
レッドブルのローレン・メキース代表は、F1第14戦ハンガリーGPについて「悪い意味で傑出していた」と認めたものの、ここから学ぶことが将来に向けた原動力になると主張した。
レッドブルの今シーズン最低のパフォーマンスは、チームとF1コミュニティ全体が夏休みに入る直前のハンガリーGPで記録された。マックス・フェルスタッペンは落胆し、「今年はもうレースに勝てないだろう」と発言した。この言葉は、9位で週末を終えたフェルスタッペンの失望の度合いを明らかにしているが、レッドブルが残りのチャンピオンシップへの希望を捨てたわけではない。
「今週末のレースで見られたものが、マシンの現状を完全に反映しているとは思えない」とメキースは述べた。
「ここのようなコースでは、我々はそれほど強くないという事実は認めるし、今日のレースは悪い意味で傑出していた」
それでもメキースは、ハンガリーはRB21にとって例外的な状況だったと考えている。
「スパでは、マックスは土曜日に確かな戦いを見せ、スプリントではみなを驚かせた」
「シーズンはまだ非常に長く、たとえ今後マシンの開発が大幅に減速したり、ほとんど行われなくなったりしたとしても、今週末が示したように、我々には学ぶべきことがまだ多くある」
「このような週末がどんなに困難で不快なものであっても、この種の週末を通して基本的には学ぶものだ。だからこれは早いうちに経験した方がよい。これから学んでいき、今日のような週末のおかげでマシンの性能をもう少し引き出すことができれば、さらにいい戦いができると思う」
しかしその一方で、メキースはシーズンの残りの期間は楽なものではないと予期している。
「自分たちの前に待ち受けているものについて、過小評価はしていない。つまり、トップチームには勝利という目標がある。そして、中団での競争との最大の違いは、レースの週末ごとに戻ってくるたびに、答えはひとつしかないということだ。勝利か、それとも敗北か? そして、それが全員の期待レベルを決定する」
「このことに圧倒されることはない。これは我々全員が頻繁に経験してきた気持ちだ。そして、それがチームの将来の成功の原動力になると確信している」
ハンガリーGP終了後、意気消沈した様子のヘルムート・マルコ(レッドブルのモータースポーツコンサルタント)はいつもより言葉が少なく、「今週末は劣っていた」と述べた。
「このパフォーマンス不振の原因が早く見つかることを望んでいる。これまでも競争力はあった。だから、特にハンガロリンクとはまったく異なる他のサーキットで、競争力を発揮できるはずだ」