2025年F1第12戦イギリスGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

【】「荒れた展開のレースを活かせなかった」「リスクが報われ、正しい戦略判断が功を奏した」/F1第12戦決勝コメント(1)

7月8日

 2025年F1第12戦イギリスGPの決勝レースで6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位〜10位のドライバーはピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=10位(52周/52周)
4番グリッド/タイヤ:ハード→インターミディエイト→ハード

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2025年F1第12戦イギリスGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

「今日のようなコンディションでは、正しい判断を下すのが常に難しい。残念ながら僕たちはそれをうまくやることができなかった」

「フォーメイションラップ後にハードタイヤへ交換するという判断を下した。その後に25分間、ドライコンディションが続くこととなったので、本来であればそのタイヤを有効に行かせたはずだった。でも不運にも、そのうちの15分間はバーチャルセーフティカーの下で走行することとなった。再びレースが動き出した時、僕たちは他車よりも1周あたり数秒速かったけれど、取り戻さなければならない時間があまりにも大きかった」

「その後、再び路面が乾いた際に、スリックタイヤへ戻すためのピットストップのタイミングが数周早すぎた。ハードタイヤを装着したため、ウォームアップに苦しみ、スピンを喫してポジションを失った」

「10位まで挽回できたのは幸運だったが、全体的に見て今日は悪い一日だった。ホームレースをこういう形で終えたくはなかった。この経験から学び、サマーブレイク前の次戦に、より強くなって戻ってくることを目指す」

■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(52周/52周)
7番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→ミディアム

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
2025年F1第12戦イギリスGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

「ポイントを獲得できたとはいえ、今日はチャンスを逃したと感じている。再び雨が降ってくる展開で、予想が難しく、最初のピットストップではポジションを落とした。2回目のピットストップはタイミングが早すぎて、スリックタイヤでやや濡れた路面を走ることで、多くの時間を失った。ペース自体は悪くなかったが、荒れた展開のレースを生かすことができなかった」

「ニコがF1初表彰台を獲得したのは本当にうれしいことだ。彼がそれを祝い、楽しんでいることを願っている」

■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=8位(52周/52周)
13番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→ミディアム

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2025年F1第12戦イギリスGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

「今日のレースには満足している。リスクを取る判断と安全策とのバランスが取れていたし、昨日の困難な一日からしっかり巻き返すことができた」

「レース終盤にはとても良いペースとリズムを発揮することができて、最終ラップではアロンソをとらえることもできた」

「今日のようなコンディションは大好きだ。レコードラインがとても狭く、ミスの余地がまったくない状況だった」

「次戦に向けて、今週末は多くの有益なデータを収集することができたので、スパまでに問題を完全に把握し解決していくつもりだ」

■ランス・ストロール(アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(52周/52周)
17番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ソフト→インターミディエイト→ソフト

ランス・ストロール(アストンマーティン)
2025年F1第12戦イギリスGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

「シルバーストンの週末は、僕たちにとってアップダウンの激しいものとなった。金曜日のフリー走行ではまずまずのペースを示せたが、それを予選で生かすことができず、今日は後方からのスタートとなった」

「レースではチームが良い戦略判断をしてくれて、全体としては良い結果になった。タイヤのデグラデーションにかなり苦しみ、もっと上の順位を狙える状況ではなかった。ヒュルケンベルグの方が、最後のスティントではるかにグリップが良さそうだった」

「デグラデーションのレベルを考慮すると、僕たちにとってこれは今日可能な最善の結果だったと思う」

■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌ・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(52周/52周)
8番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→インターミディエイト→ミディアム

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)
2025年F1第12戦イギリスGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)

「6位フィニッシュというのは、チーム全体にとって信じられないような結果だよ。プラクティスセッションの結果からして、この位置にくるとは思っていなかった。今週末、努力してくれたすべての人に敬意を表したい」

「シルバーストンは、(チームのファクトリーである)エンストンにとってホームレースであり、多くのスタッフがグランドスタンドで観戦してくれていた。そういうなかでこういう結果が出せたので、なおさらうれしい。チーム全体にとって大きなモチベーションの後押しになるよ」

「通常戦うことのないフェルナンド(・アロンソ/アストンマーティン)、ルイス(・ハミルトン/フェラーリ)、マックス(・フェルスタッペン/レッドブル)と、素晴らしいバトルを繰り広げることができて、とても楽しかったよ」

「リスクを正しく見極めることが重要だった。そのうえで挑戦しようとした。リスクを取った結果、それが報われ、正しい戦略判断と素晴らしいピットストップが功を奏した。今週、ファクトリーに行って、ハードワークを続けるのが楽しみだよ。明日の朝にはチームのみんなの笑顔が見られるんじゃないかな」



(Text : autosport web)