
【】ハジャー「視界はゼロ。キミの赤いライトが見えた時にはすでに遅かった」ローソンも接触、レーシングブルズはダブルリタイア
7月8日
2025年F1第12戦イギリスGPの決勝レースが行われ、レーシングブルズのリアム・ローソンとアイザック・ハジャーはリタイアでレースを終えた。
15番手からレースをスタートしたローソンは、1周目のターン5の立ち上がりでエステバン・オコン(ハース)と接触し、リタイアとなった。この一件は両者お咎めなしとなっている。
一方ハジャーは、フォーメーションラップ後にピットに向かい、ミディアムタイヤに交換。雨脚の強まった10周目にインターミディエイトに履き替えた。その後14周目に、再び雨が強まったためセーフティカー(SC)が導入された。レースが18周目に再開されると、16番手のハジャーは前を走っていたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)のリヤに衝突してしまった。これによりハジャーはリタイア、アントネッリも23周目にリタイアしている。この件は記録されたが、こちらもペナルティなどは科されなかった。
レーシングブルズのローレン・メキース代表は、最も重要なことは「ローソンとハジャーが無事であること」とコメント。今週末も速かったことが重要だと主張したが、その一方で、無得点で週末を終えることになってしまったことについては、「週末を台無しにしたいくつかのことを改善するために懸命に作業をするつもりだ。我々が自信を持っているマシンのペースを発揮できるように、スパに向けて準備をする」と語った。
■リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム)
決勝=DNF(0周/52周)
15番グリッド/タイヤ:インターミディエイト

「残念ながら、レーシングインシデントによりレースは早々に終わってしまった」
「タイヤに関しては正しい判断をし、力強いスタートを切った。だからマシンの完全なパフォーマンスを示すことができなくて残念だ。今日はとてもいいマシンがあって、特にこのミックスコンディションに合っていたと思う。チャンスに満ちたレースだったが、大量得点を逃してしまった」
「数週間後のスパに向けて、僕たちはポイントを目指していく。またF1での特別なレースになるだろう」
■アイザック・ハジャー(ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム)
決勝=DNF(17周/52周)
12番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト

「このような厳しいコンディションでのレースは、常にちょっとしたギャンブルになる」
「レースのスタートでは、僕はシャルル(・ルクレール/フェラーリ)についていき、いいペースで走っているようだった。僕たちは同じ戦略だったけれど、正しいものではなかった」
「セーフティカーの後ろで周回する間、激しい雨のせいで視界が悪く、タイヤの温度も下がっていた。リスタートの後、もう少しマージンがあればと思ったけど、まさに視界はゼロで、キミのマシンのリヤの赤いライトが見えたときにはすでに遅かった。幸い僕は大丈夫だ」
「今はリセットして、2週間後のスパでのレースを楽しみにしている」
(Text : autosport web)
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