2025年F1第11戦オーストリアGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

【】PUトラブル発生のアルボンは3戦連続リタイア「前戦カナダで発生したのと同様の問題が起きた」サインツはスタートできず

7月1日

 2025年F1第11戦オーストリアGPの決勝レースが行われ、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンはリタイアでレースを終え、カルロス・サインツはトラブルによりレースをスタートすることができなかった。

 12番グリッドからミディアムタイヤでスタートしたアルボンは、インシデントのなか7番手に上がり、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)も抜いて6番手まで浮上。13周目に最初のピットストップを行って再びミディアムを履いたが、パワーユニット(PU)のトラブルによりリタイアに終わった。

 サインツは19番グリッドからスタートする予定だったが、フォーメーションラップ開始時に動き出すことができなかった。その後マーシャルにマシンを押され、ようやく動き出したサインツは、ピットに戻り、ピットレーンからレースをスタートすることに。しかしピットレーンの出口に停止した際にリヤブレーキから炎が上がってしまい、結局サインツはレースをスタートすることができなかった。

■アレクサンダー・アルボン(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=DNF(15周/70周)
12番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2025年F1第11戦オーストリアGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

「とても苛立たしい、期待外れの1日だった。スタートは素晴らしかった。流れが分かれたので少し幸運もあったが、僕たちは正しい場所に正しいタイミングでいた。優れたマシンに乗って、ピエール(・ガスリー)をうまくオーバーテイクし、後続を引き離していた」

「その後、カナダで発生したのと同様の問題が起きた。このことを見直す必要がある。3戦連続でDNFとなったが、マシンは年初と同じなので、なぜ当時は信頼性が高かったのか調査する必要がある。おそらく、走行中の気温が原因だろうが、僕たちが苦戦しているのはレース中だ。シルバーストンは僕たちにとって相性のよいコースなので、そこでこのようなことを起こす余裕はない。今日はポイントを逃してしまったので、徹底的に調査して解決策を見つける必要がある」

■カルロス・サインツ(アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング)
決勝=DNS/19番グリッド

カルロス・サインツ(ウイリアムズ)
2025年F1第11戦オーストリアGP ピットレーン出口に止まるカルロス・サインツ(ウイリアムズ)。ブレーキから炎と煙が上がっていた

「昨日は問題が多すぎたし、今日も問題が多すぎた。今週末は、僕たちが持つ本来のペースを発揮することができず、悔しい思いをしている。でもこの困難な時期から学び、立ち直るためには、集中力を維持し、チームとしてさらに努力する必要がある。クリーンな週末にできれば、すぐによい結果が得られると確信している。次はシルバーストンでのホームレースなので、最大限の結果を出せるようプッシュを続けよう!」



(Text : autosport web / Translation : AKARAG)