
【】限界ぎりぎりのバトルで1-2のノリスとピアストリ「ファンに楽しんでもらえたなら嬉しいが、自分たちは大変だった」
6月30日
2025年F1オーストリアGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは優勝、オスカー・ピアストリは2位に続き、チームは今季4回目の1-2フィニッシュを飾った。
ポールポジションのノリスはスタート後も首位を維持、3番グリッドのピアストリはターン1でシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜いて、チームメイトを追う態勢を築いた。ファーストスティントでピアストリはノリスのDRS圏内を走り続け、激しくプッシュ、前に出た瞬間もあったが、ポジションを維持できなかった。
ノリスが先に1回目のピットストップを行い、ピアストリはすぐには続かず、4周後に入ったことで、両者のギャップは6秒に拡大。ピアストリはセカンドスティントの間にノリスに追いつくことはできず、2回目のピットストップは、ノリス、ピアストリの順で1周違いに行われた。
最終スティント、ノリスを追うピアストリが、周回遅れの角田裕毅(レッドブル)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)に追いついた際、コラピントからの妨害を受けた。コラピントはチームから、ピアストリが接近していることを知らされたにもかかわらず、ターン3出口でピアストリをコース外に押し出した。スチュワードは、コラピントは角田とバトル中であったため、ピアストリがそこにいるのが見えなかったと理解を示しながらも、コラピントに5秒ペナルティを科した。
幸い、ピアストリは問題なくレースを続けることができたが、序盤のような優勝争いに持ち込むことはできなかった。最終的にノリスがピアストリに2.695秒差をつけて、今季3勝目を達成した。
ドライバーズ選手権では、リーダーのピアストリが216点、2位ノリスは201点と、両者の差が縮まった。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(70周/70周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
「タフなレースだった。最初から最後までプッシュし続けた。難しかったし、暑くて疲れたが、チームにとって完璧な結果を出すことができた。1-2フィニッシュは僕たちの目標であり、それを再び達成できたので本当にうれしい」
「(ピアストリとの戦いが)素晴らしいバトルだったのは確かだ。すごく楽しかった。僕には大きなストレスがかかったけれど、それでも楽しかったよ。良いバトルができたので、オスカーを称えたい」
「見ている人たちにとっても良いレースだったならいいね。ただ、僕にとってあの時間は本当に厳しかった。特に彼がDRS圏内にいるときはね。このサーキットではDRSの効果がとても大きいんだ。でも彼に対するギャップを広げるのは簡単ではなかった」
「それでも一度ギャップを作ることができた後は、うまくレースをコントロールできた。ただ、それでも彼は速かったけどね。本当に楽しいバトルだったよ」

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(70周/70周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム

「見ていた人にとっては面白いレースだったのではないかな。走っている僕にとっては、本当に大変だった。全力を尽くしたよ」
「一瞬前に出た時、もう少しうまくやれたかもしれない。でも良いバトルだった。時にはギリギリの場面もあったし、限界を少し超えたところもあったが、それでも良いレースだった」
「僕たちがここにいる目的は、互いに競い合い、勝利を争うことだ。今日はまさにそれをやった。自分にとっては惜しくもあと一歩届かなかったけどね」
「チームに感謝したい。あれだけのペースを出しながら互いにバトルできたというのは本当にすごいことだからね。こういうマシンを用意してもらえたことには、感謝してもしきれない」
「DRS圏内にとどまっている間はいい感じだったと思う。でも最初のピットストップ後にDRS圏外へと外れてしまってからは、再び近づくことができなかった。いくつか見直すべき点があるし、もっとうまくできたことがあったかもしれない」
(autosport web)
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