【決勝日コメント】
ハミルトン、ウッドチャックと衝突し、マシンに大きなダメージ「ブレーキにも問題。状況を考えれば6位は悪くない」
2025年F1カナダGP決勝で、フェラーリのルイス・ハミルトンは5番グリッドから6位でフィニッシュした。
13周目、ターン9とターン10の間で、ハミルトンはコース上に飛び出してきた小動物(ウッドチャック)を轢いてしまい、その結果、フロアが損傷し、空力ダウンフォースが著しく低下したとチームは明かした。そのため、最大のパフォーマンスを発揮できず、順位はチームメイトのひとつ後ろの6位にとどまった。
■ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリHP)
決勝=6位(70周/70周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
「6位は、今日の状況を考えれば良い結果だ。レース序盤、マシンの感触は良好で、楽観的な見通しを持っていた。でも不運にも早い段階で大きなダメージを負い、多くのダウンフォースを失ってしまった」
「その時点からは、バランスとペースを維持するのが困難となり、ミドルスティントではブレーキの問題も発生し、さらに難しい展開となった」
「まだ目指すべき位置には到達していない。今も、最前線で戦うために必要なステップに完全に集中しており、それがオーストリアに向けた最優先事項だ」
(レース直後のインタビューで語り)「(マシンの損傷は)ひどかった。フロアの前部全体が、右側を中心にほとんど破壊されていた。あのダメージを抱えながらも6位を獲得できたのは本当にありがたいことだ。だからこの結果を受け入れるよ」
「ブレーキがほぼ故障しかけた場面もあった。ペダルがものすごくロングになってしまって、しばらくの間はブレーキを慎重に扱わなければならなかった。その後、レース終盤にはブレーキが戻ってきた。こういった問題を考慮すれば、ポイントを獲得できたことには感謝している」
「ブレーキに関して問題を抱えることがよくある。正直に言えば、僕は今年になるまでこういうブレーキトラブルを経験したことはなかった。おそらくブレーキが過熱したのだと思う。ペダルがとても深くなり、ブレーキを踏んでも止まらず、その後はブレーキを冷却するためにリフト・アンド・コーストを多用しなければならなかった」